その人は誰が見てもホームレスに見える ここに通わせられるようになって 拒否しても半ば強制的に入浴やトイレに連れていかれ 一般的な清潔も保持されるようになった それでもその雰囲気は変わらず家なき人である 男尊女卑が強く、妻は早くに家を出ていき消息不明 若いころは間違いなくモテたであろうその掘りの深い顔立ちも 今では女に手を上げるただの暴力おじい(笑) 下肢筋力が低下し車いすを自走しながら、女性スタッフに暴言と暴力を平気でふるう
同居の家族はただ一人 50台独身の息子 娘は結婚しているので、もちろんわれ関せず
色んな利用者を見ているが、独身の息子に面倒をかけているという親子関係が一番大変そうだ 稼ぎという意味では一見よさそうだが不潔極まりない状態で放置されているのは独身息子の親 独身息子と同居もしくは別居中でも面倒は独身息子が見ている親の場合爪が整っているのは現在の所100%お目にかかった事がない 独身娘の場合はキャリアウーマン含め割合整っていたりする 女性は整容動作を若いころから余儀なくされる為、普通に気がまわるのかもしれない
現代は自分の親の世代と比べて手取り収入にして約200万低いと言われている 加えて人づきあいから得られる物々交換も今は昔と比べてないに等しい それは物に留まらず助け合いの精神ともいえるものでつまりは労力ともなる 昔はお互い様なんて事で済んだ事も、現代は外注する事が多いドライな人間関係に変容している ‘ちょっと子供を見てもらう‘‘ついでに頼む‘これらも見事に外注され、ビジネスになり、なんでも出費になっている 収入差200万という数字だけでは済まない出費を強いられる時代になっているという事だ まかなっても余りある収入を家族にもたらすことのできる主は 今の世の中ではごくわずか しかし、その事をしっかり受け止めて対処できている日本男児はあまり見かけない気がする 高齢社会が早く来すぎて、高度経済成長が終わってと背景は速やかに移り変わった けれど、その中を生きてきた世代だけがそのスピードについていけていない気がする 未婚女性が増えているのも少しうなずける
労力をわかりやすく賃金に換算した場合 介護職の年収は日勤のみでざっと250万から 通院はヘルパー頼みで月一回として年間5万から 家族が代わりに請け負える訪問看護の範囲をやるとして年間20万から 家事労働365日として230万から 女は結婚すると最低505万分の労働を無料奉仕することになるという結果 男側はそれを「養ってやっている」「稼いでやっている」という言葉で片付けるわけである この金額を妻に払ってもなお十分な生活ができるだけの経済力のある男は、今の時代そう多くはないと思う だからこそ、思いやりや協力がそこを補う力になるのだ けれど、男が女に求めるものは変わらない しかしそれは今の時代には酷すぎる その現実を男は早く知ったほうがいい
今は介護必要期間が伸びに伸びた時代 しかし、男には手に余る現実だ 協力してくれる相手をちゃんと捕まえておく事は最重要事項である プライドが高いのはいいが、それはもはや己の首を絞めているだけだと早く気づいたほうがいい 収入が少々高くとも、人手を補えるほどまでは行かなくて1人じゃ手が回らなくなる それが、恐ろしくも現実である
手足の爪 靴の形やサイズ 臀部の皮膚の状態 着衣の洗濯の状態 定期受診の状態 利用日のキャンセルや休みの理由
色々悩んだ挙句に飛び込んだ介護業界
予想通り、認知症がほとんどである 軽度から重度まで存在 体調がどうか聞いても返答はあてにならない 調子がいいと言ったのが、数秒で悪いに変わったりする 何かの拍子でスイッチが入り、帰ると言い出し職員に暴行する事もある これがまた、殴り返さないのをわかっていてやる確信犯的な所もあってなんとも痛ましい 職員はケガをしたって自己責任 しかし己を守るためにその手を交わしても、利用者がそれで転倒したらば施設の責任なのでもはや誰かが犠牲になるしかない
朝食後薬に何を飲んでいるのかがわからないのに、朝持参したりする 内容が間違っているのかあっているのかも不明 家族が管理している上で持参したのか 飲んでないと思い込んで自分で持参したのかも不明
危ない・・・
短時間型の血糖コントロール薬を重ねて飲むと効果発現時間によっては低血糖による意識不明になるリスク 降圧薬を重ねて飲むと低血圧がすぎて同じく意識不明 抗血栓薬を重ねて飲むとトイレで座った瞬間くらいでも血管が破れて大量出血のリスク いずれにしても、いわゆる誤薬というものにあてはまり、この業界でいう始末書もの 暑い季節は水分摂取したかどうかも覚えていなくて脱水ぎみ 脱水は脳梗塞や心筋梗塞のリスクを高める
リスクが高いだけでしょ?? そんなん生きてたら皆やん
とか介護職には言われ しかし、薬をのんでない人や既往歴のない人は1人しかいない つまりは、高齢になると誰にでも多かれ少なかれ存在する体の特徴がある 40代や50代の体とは違うのでリスクも違うのだ いくら解剖学の説明をしてものれんに腕押し
この一年、何度煮え湯を飲んだかわからない
綱渡りの毎日を送っている 現実は家族の介護疲れで長い時間や日数通所介護に預けられている それも本人の意思とは別に家族の都合で契約している上での事なので 予定外での帰宅は容易ではない たとえ高熱があっても家族は ‘仕事があって帰れないので預かってくれ‘ と平気で答える 連絡がつくのはいいほうで、連絡がつかない事さえある けど、家族にも生活があるので仕方ないとも思う 通所介護はいわば高齢者の託児所のようなもの ただし、現在は安定しているが病気を持っている人だ
はっきり言って施設では体調不良はどうにもできない 来ているのはその人だけではない もしうつる病気だったとしたら他の利用者を危険にさらすことになってしまう そういった事からも当人もその他の人も守らねばならない 私はそういう立場にただひとりでいて 他の職種や家族と闘わねばならない
管理しているとは言え、自分の夏バテもあるだろう ちょっと疲れた
AuのCMで使われている曲のタイトル
久しぶりにちんだみして弾いてみた 音程のずれる事ずれる事 自分でがっかりしてしまった
たばこを吸っている事 腹筋が衰えている事 歌う事から遠ざかっている事 なんかが理由にあげられる
この曲のフルコーラスを検索して見つけ出した時 心が震える歌い方をしているものに出会った
自分が感じるものを表現したいと 叫びたいと思っている そんな自分の中にある 熱いものが込み上げてきた瞬間だった
練習しましょう 婚活は封印
| 2015年08月10日(月) |
E. E. Cummings/E.E.カミングス |
i carry your heart with me (i carry it in my heart) あなたの心と共に 私の心を重ねて
i am never without it (anywhere i go you go,my dear; and whatever is done by only me is your doing,my darling) 決して離すことなく 私が行くところ あなたも共に 私のすることは あなたのすること いとしい人
i fear no fate (for you are my fate,my sweet) 運命など恐れない あなたが私の運命だから
i want no world (for beautiful you are my world,my true) 世界など欲しくない あなたが私の美しい世界だから
here is the deepest secret nobody knows (here is the root of the root and the bud of the bud and the sky of the sky of a tree called life; which grows higher than the soul can hope or mind can hide) 誰も知らない深遠なる秘密 起源の中の起源 未来の中の未来 大空に育ちゆく人生という木 魂の飛躍 理性の畏れより早く枝を延ばす
and this is the wonder that's keeping the stars apart 空に星がきらめく 神秘のように
i carry your heart (i carry it in my heart) あなたの心と共に 私の心を重ねて
| 2015年08月08日(土) |
In her shoes |
失う事の術を
失うという技は容易にマスターできるものではない あまりに多くの物が忘れ去られるためそこに存在する運命なのだ だからたとえそれらの物がなくなっても 不幸ではない 人は毎日何かをなくしている ドアのカギをなくしても慌てたりはしない 私はもう街を2つと川を2つと大陸を失った とても寂しい だがそれとて不幸ではない
たとえあなたをなくしてもおどけたその声 仕草を愛したが 私は自分を偽ったりしない なぜなら私にはわかる 失うという技は容易にマスターできぬからだ たとえそれがどんなに私には不幸に想えても
たどたどしい和訳だけど 解釈次第では本当に深い
東京に居る時に知り合った彼女はとても美しい人だった 容姿端麗 スタイルもよく 立ち回りもふるまいも仕草も 洗練されていて 時にため息が出る程だった 異性の友人もたくさんいて いつも人に囲まれ 誰からも愛されているように見えた
けれど その実とても孤独で寂しい人だった 「君みたいな人はいったいどんな男と人生を歩くんだろう」 異性の誰もが興味津々だった
そう、興味の対象で まぶしくみられてはいるけれど そこにはいつでも壁があった
彼女だって 幸せになりたいと願う ただの一人の女性だった けれど、誰もが一定の距離以上に彼女に踏み込もうとせず 彼女はいつだって孤独に満ちていたのだった
彼女が病で入院した時 たくさんの見舞いがあった 病室はいつも花や見舞いの品でいっぱいだった 病院の職員はなかなかない事だと感心しきりだった 何度か見舞いに来る人はいたが 付き添う人は一人もいなかった
『憧れとかファンだとか目標だとか、そんなの綺麗事。私はおかざり人形でしかなくて誰からも本気で思われていないだけなのよ。』 静に彼女が微笑んだその表情は、言葉に尽くせない悲しみで満たされていた
今は自分自身にも言える事だとしみじみかみしめる
その人がどこに勤めていて どういう身元で どんな友達が居て 収入がどれくらいあって 家族がどうかとか
そんな事も知らずに ただその人の人柄にのみ惹かれるというのは 今のご時世においては 奇跡だったんだ
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