THOKOの日々

2008年05月27日(火) 文通

大阪で学生をしていた頃、実習中は睡眠時間を一分でも増やしたくて最寄り駅まで自転車を使っていた
いつも預ける駐輪場
そこは家族でやっていた
実習が終われば会話相手のいなかった私は、毎日よもやま話をこの家族として帰宅の途についていた
私の境遇に同情したその家族は、私が晴れて資格を取得して旅立つ時に餞別と手紙をくれた
それが私の学生生活を肯定するものだった
それから、そのおじさんと文通している
おそらく70を超えたそのおじさんは手短な文面だが、返事をくれる
そして、文通は続く
初任給で気持ちだけ、ハーブティーを送ってみた
今住んでるところで見つけたものだ

ありがとう
を普通に言える生活を私は今取り戻している



2008年05月20日(火) 遺言

とりわけ心がけていること
それは笑顔でいること
社会人1年目の教育でもある
自分のなかの得体の知れないものと戦う患者さん
覚悟してくる人
不安をかかえたままの人
納得できないままの人
色んな人がくる
だから、そんな色んな気持ちを丸ごと包めるように
‘あなたを受け入れますよ‘という合図のようなもの

術後順調に来ていて、本人も努力していた
どっしり構えているようで、決してそうではないことを私は気づいていた
カーテンを閉める時、ドアを開ける時、ノックする時いつでも静かに心がけていた
ここにきて、高熱が出現し表情も乏しくなっていた
解熱剤を飲んでも微熱程度にしか下がらない
氷枕を持って行った私に、口にしてくれた言葉だった
「よく笑う人だなと思いました。でも、その笑顔にね癒されますよ。病室なんて味気なくて時々気が狂いそうになります。でも、あなたが笑うとそこだけ花が咲いたように明るくなるんですよ。私が神経質なのをあなたは気づいていますよね。いつもドアの前で一呼吸置いてるのが足音でわかりますよ。ありがとう。」
どこかで聞いたような台詞だが、それがその人の私への最後の言葉となった。
私は笑う
これからもずっと
悲しいときも
苦しいときも
どんな時も花のように笑っていようと思う
それが、その人の遺言だと思うから
そして、それで患者さんが少しでも癒されるなら
そうありたいと強く思う



2008年05月15日(木) 聴診器のささやき

一年前の今頃ピンクの聴診器は、ピンクの制服のポケットにいつも入れられていた
1日に2回取り出されて、胸やお腹や腕のおとを聞いていた
空気のおと
栄養のおと
血液のおと
水のおと
からだのなかの色んなおとを聞いていた
そして、夜になるとロッカーにいた

1年経って、ピンクの聴診器は今胸元にいて主人が不在の時は
ステーションにいる
働く仲間たちの聴診器と同じところで嬉しそうに胸を張っている

こんな日が来た事を聴診器は夢のように思う
そして、今日もたくさんのおとを伝える
異常と正常を伝え続ける
誰かのために



2008年05月09日(金) 自己像の揺らぎ

手術を控え、窓から遠くをみて静かに過ごす人。
手術を終えて、長引く回復に、不安をかかえる人。
意気揚々と入院してきたのに、二週間の入院生活で自信を失って行く。
ここは病院。
病に向かい合うところ。
牢獄とか囚人とか表現する人もいる。
リストバンドという、手錠をつけてるという人もいる。
隔絶された世界にいて、自分が世の中に忘れられていく恐怖を露わにする。
病院にいるだけで自分が不完全で不要なものに思われる。
落ち着きがなくなったり、苛立ちから怒りっぽくなったり、退院が決まったとたん入院を伸ばしたがったりする。コミュニケーションが、他愛ない話が人を人たらしめる。
学生の間、二年家族と会話なく、学校でも2、3人としか話さず、単独行動に徹するよう過ごした。それ程隔絶されると患者さんの気持ちも少しは察することができるのだ。
自己像の揺らぎは、個人を破壊する。



2008年05月07日(水) 訪問者

住まいに人が訪ねてくるのは久しぶりだった。
二杯分のお茶と話で一時間。
あまりにも物のない部屋で、いじることができず手持ち無沙汰のようだった。
この町へ来た時、私は部屋をごくシンプルにしようと決めた。いつでも身動きできるように極力身軽に生活しようと。手本はシティホテルだ。広めのクローゼットのおかげで、目にふれるものは少なくすっきりして見える。人が遊びに来れる状況が、ほんのりと喜びを連れてきた。



2008年05月04日(日)

環境は人を変え、人は環境に働きかける

個人的な主観でいうと、1人で生きようと力んでいる女性は特に際立つものがある
自分で自分を守るしかないから、とがる
それを通り越せば、とがるパワーを他の事にもっていくのだが
とがっている時は、当然周囲にもとがり厳しくなる
自分にも厳しく人に要求するレベルも当然高い
しかし、あくまでその個人の価値観でだ

力みやとがりが取れた時人は「丸くなる」と表現される

なんにせよ、なくていいとがりはないに限る

今満たされているのなら、
それがずっと続くように
素敵な輝く日々があなたにいつも降り注ぎますように



2008年05月02日(金) 始動

設定に苦労して、結局コンパクトなほうのマシンは接続できてほぼ一月半分ぶりにネットが繋がった

と、言っても今の暮らしぶりでは早々ネットも更新してられないのが正直なところだが


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