「硝子の月」
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2002年01月28日(月) <成り行き> 瀬生曲

「成り行き?」
 そんなもので殺されそうになってはたまったものではない。
「……まずはあの物騒な虫をしまってもらおうか」
 まだ羽音をたてて空中にいる機械を示して、ティオはそう要求する。また攻撃されそうでどうも油断がならない。
「はい」
 ずり落ちた眼鏡を押し上げながら、少年は素直にその小さな機械をバッグの中に仕舞い込んだ。


紗月 護 |MAILHomePage

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