リュウを好きだと言っても
「肉、食いに行くぞ」
そう言ってくれたリュウ。
期待しないわけにはいかない。
またあの楽しい日々が待っていると思わずにはいられない。
そのメールの後も、数回メールのやりとりは続いた。
だけど
メールは中途半端なところで
突然返信が届かなくなった。
告白メールの返信に2時間かかったリュウ。
その間にいろいろ考えてくれたと思う。
だけど、その後も調子に乗ってメールする私を
うざったく思ったのだろうか。
マイナス思考が止まらない。
やっぱり肉には連れてってもらえないんじゃないか。
マイナス思考が私を苦しめる。
だから私は、その日の夜
リュウにメールを送った。
肉とは全く関係ない話題で…。
「パソコンの新しいハードをパソコンが感知してくれないんだけど分かる?」
敢えて肉の話題から逸らした疑問形のメール。
これで返信が来れば、安心して眠れる。
そう考えて、リュウからの返信を待つ。
10分待っても届かない。
20分待っても届かない。
お風呂にでも入ってるのかな。
そんな風に思ってみたりしたけど
返信は届かない。
そして30分後
ついにメールの着信音が鳴った。
私は物凄い勢いで携帯の画面を開いた。
そして
メール画面を見た私は
来たよ
来たよ
来たよ
来たよ
また10日ぶりに来ちゃったよ。
「明日からまた仕事だ。頑張ろう!」
どうでもいいよ。
勝手に頑張ってよ。
何でこんなタイミングよくメールしてくるんだよ。
もう、いいよ。
もう
いいよ…。
結局
リュウからの返信は
届かなかった。
やっぱりあんな事言わなきゃよかった。
後悔するって分かってるのに、どうしてしちゃったんだろう。
いつまでも勉強しない私。
後は、仕事最終日にリュウにメールを送ろう。
何かのキッカケが無いと
メールすらできない臆病者に戻ってしまった。
そして、何よりそんな状況にしたのは
自分自身だからこそ、辛かった。
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