リュウに告白するはずだった木曜日。
させてもらえなかった木曜日。
その次の土曜日。
私は10年来の男友達、哲くんと遊ぶ約束をしていた。
リュウに告白さえさせてもらえなかった悲しみと苛立ちで
私は、とにかくストレスが溜まっていた。
これは、哲くんとバッティングセンターとカラオケに行くしかない。
そう思って、金曜日に哲くんに連絡をした
「明日、バッティングセンターとカラオケ行くぞッ」
だけど哲くんは
「ごめん、明日も仕事になった。3時くらいには終わるけど。」
って・・・。
ひとりでカラオケ行くワケにも行かないし・・・。
すぐにまた哲くんに連絡をした。
「じゃぁ、3時まで時間潰せる人ちょーだいッ!」
そして、哲くんが出してきたのが、彼だった。
薄井くん。
まだ私が独り身の頃に一回。
そして子供が産まれてから一回。
以前にも会った事がある人で。
確か、二回目に会った後
「子供がいるから遊べない。」
と言ってる私に「夜桜見に行こう」とか何やかんやしつこかった気がする。
でも、あの頃は彼氏とか欲しくなかったからそう感じたのかもしれない。
そう思って、結局私は薄井君と連絡を取った。
だけど、久々の電話なのに
「いやー。みぃちゃんから連絡貰えるなんて嬉しいよ。」
「あの頃、哲くんに嫉妬してたんだよ、オレ。」
「オレ、メールの返信無いと拗ねちゃうよ。」
って引きたくなる発言を連発されて・・・。
すでに後悔し始めていた。
しかも、口先だけで喋るから、何を言っているのか分からない事もあって。
自分で連絡しておきながら
イライラした。
楽しいならともかく
何を言ってるのか分からない一時間。
苦痛さえ感じた。
あぁ、後悔。
|