ゴールデンウィーク初日。
二泊三日で関東に遊びに行く。
私は早朝から名古屋駅に向かい
新幹線に乗り込んだ。
車中、子供の相手をしながら友人達とメールをした。
「隣の席のサラリーマン。イケてる。
食っていい?」
「食ってよし。」
「今からトイレに連れ込む。」
「その意気だ。」
「今プレイ中。ジャマすんな(笑」
その合間にリュウにメールした。
「昨日はヨッパだった。ごめん。
でも、返信ほしい。」
そして、新横浜に到着して
友達のひとりと合流。
適当に買い物をしながらカフェに入った。
その時携帯を見ると
リュウから返信が来ていた。
ついに
返事が来た。
ある程度の世間話の後に
リュウからの返事は書かれていた。
「あれから随分時間が経ったけど
今でもゴリの顔や態度を見るとむかつく。
最初はあんなヤツ、関係ないと思ってたけど振り回されてる。
みぃのことは嫌いになった訳じゃないけど
こんな気持ちでは付き合うのは無理っぽい。
ごめん。」
やっぱりゴリが原因?
私のことは嫌いになったわけじゃない?
そんな中途半端な返事じゃ
また振り切れなくなっちゃうよ。
だけど、最後の「ごめん」が
リュウの決意に聞こえて・・・。
寂しかったけど
大好きな友達がいてくれたから
何となく平気だった。
私はその足で、携帯に色柄のシールを貼ってくれる店に行き
携帯を真っ赤にしてもらった。
彼とオソロの黒い携帯を
真っ赤に変えてもらった。
だけど、オソロのドリームキャッチャーのストラップだけは
外せなかった。
楽しかった一日が終わり、夜。
久々に会った友達なのに
特に話をするでもなく、互いにパソコンを触ったりマンガを読んだり
何だか凄く自然で
お互い会話がないのに
凄く居心地がよくて
私はリュウの事も、たいして考えずに眠りにつけた。
だけど、その日
私はリュウの夢を見た。
夢の中で、リュウの携帯にはまだオソロのストラップが付いていて
「まだ付けててくれたんだー。」
喜んで話し掛ける私を
リュウは優しく抱きしめてくれた。
夢から覚めた時。
それが夢だと気付いて
私はひとり、布団に包まって泣いた。
素直になれない私の
精一杯の強がり。
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