それからの日々は地獄だった。
リュウを想って苦しい。
眠る前は特に彼を思い出す。
彼が戻ってきてくれた。
そんな妄想にふけったりもする。
眠ったら眠ったで、また彼の夢を見る。
だから、眠気限界まで起きておいて、一気に眠るようにしたり。
スッカリ睡眠不足になっていた。
会社に行けばリュウに会う。
だけど、リュウとは会話を交わす事なんて全くなくて
一対一で挨拶を交わす事すらない。
ましてや、どこまで知っているのか分からないけど、
リュウの友達で、私の姿を見ると
必ずリュウの話をする人がいて。
しかも
「今度のコンパにリュウも誘う」
そんな話だったりで。
聞きたくないのに、耳に入ってくる話題ばっかりで。
苦しかった。
会社。
会社の景色。
冷凍倉庫群
トラック
みんなの車
ただの景色なのに
リュウの車だけは景色になってくれない。
リュウの車を見るだけで
とても苦しくなる。
リュウが戻ってきてくれるなんてありえるんだろうか。
このまま待ち続けたからって
何か変わるんだろうか。
私は
また
酒に走った。
酒を呑んで
スッキリするまで泣いた。
そしたら、自分の中で何かが変わって
いい考えが浮かんだ。
待っていて何も変わらないんだったら
自分から変えていけばいいんだ。
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