| 2004年04月26日(月) ++RIDDLE++ 妨害 |
ピッタリ一時間後。
ゴリからの電話。
「今日は思い切ってぶっちゃけ話をしようよ。」
彼が言うに、自分のどこが悪かったのかを知りたい。
どうして自分がリュウに劣ったのかを知りたい。
そんな感じだった。
私は思いっきり言った。
「自分で自分をいい男だって言うトコ。
何回も『俺のどこを好きになった?』って聞くトコ
基本的にノリが違うトコ
嫉妬深いトコ・・・云々」
結局ゴリは全ての意見に言い訳をした。
「自分に自信をつけるために言ってた。
お前の理想の男になりたかったからお前が俺の
何処を好きなのかを聞こうとした
お前の事が好きだから嫉妬してしまった。
・・・云々」
結局この人は反省しない。
前進しない。
人の意見を聞くだけ聞いて言い訳して何をしたいんだろう。
「リュウとはとにかく性格が合うし
やりたい仕事も趣味もよく似てるから。
リュウと話してると、とにかく楽しいから。」
リュウのいい所を言えばまた言い訳。
「俺だって面白いところはある。
俺達、喋るようになって割とすぐに付き合うようになって
だからお前は俺の事を何も分かってないんだ。
俺だって冗談とか言うし。」
また同じ。人の意見なんて聞いていない。
また自分で自分を面白い男だと言う。
付き合うまでの期間が短いのなんて、性格が合うかどうかに
関係なんてないんじゃないの?
付き合ってからこそが本当なんだから。
大体、貴方は決して面白い人間じゃないですよ。
結局ゴリは私が自分の元に帰る事はないと悟ったのか
「まぁ、俺はお前を応援するよ。
ただ、俺と同じ会社にいる以上、俺が会社にいるうちは
会社のヤツと付き合うのはやめてくれ。」
ゴリは近いウチに会社を辞めると言ってた。
だから、自分が辞めるまでは付き合ってくれるなと。
だけど私は漠然と辞めないと分かってる。
彼は所詮口だけの男だから。
「分かったよ。」
そう答えた。
反発したって、自分の意見を押し付けてくるだけだから。
その答えに気分よくしたのか
「俺はお前の幸せを願ってるよ。
だから何かあったら俺に相談してくれ。
もし、会社のヤツとかだったら、ソイツがどんなヤツか
俺が教えてあげれるから。相談のるから。」
と言い出した。
「じゃぁ、リュウはどんな人?」
試しに聞いてみた。
「あぁ、アイツは最低だよ。
俺いろいろ聞いてたけどさ。
前の彼女と付き合ってた時も遊びまくってたし・・・」
ほら、結局そうなんだよ。
応援すると言っておきながら、相手の悪い話をする。
結局はリュウと付き合うのがイヤなだけ。
単に妨害したいだけ。
こんな人に誰が相談なんかするかよッ
そう思いながらゴリがリュウの悪口を言い続けるのを聞いていた。
だけど、次の瞬間。
私は目の前が真っ暗になって胸が締め付けられるのを感じた。
リュウが前の彼女と別れた理由。
「結婚できないのに結婚にこだわるから。」
その理由がこれだったのか・・・。
暗転
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