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2013年04月26日(金)
恩師の謙虚さ 幸せの形学ぶ (54歳)

静岡新聞 ひろば

小学校時代の恩師の80歳の祝いを、54歳の教え子たちで開いた。
先生の話によれば、ご主人が他界したこともあり、
「広い家にひとりで暮らすのは寂しいよ」と本音を語った後、
「教え子にお祝いをしてもらえるなんて、
私は幸せ者だよね」と感無量の様子だった。
あいさつの最後に、幸せの「はひふへほ」を私たちに披露してくれた。
半分でいい、人並みでいい、普通でいい、平凡でいい、ほどほどでいい。
こう考えて生きると、周囲への不平不満も減って幸せになるの、と
弱気だった声が、いつもの明るい先生の声に戻った。
この「はひふへほ」を若いころならメモもしなかったが、
年を重ねた今、妙に納得し、心にストンと落ちた。
仕事は、まだまだ力を注ぎたいが、私生活はこの謙虚さを取り入れて、
何事にも欲張らず、ゆったりと過ごしたいと思う。
いくつになっても、先生は先生。
「生きる力」の助言は、皆の記憶に残った。
恩師からの教え、大切にしたい。