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しもさんの「新聞・書籍掲載文」
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2007年06月17日(日)
富士山の魅力をあらためて考える (49歳)

静岡新聞 トークバトル

前々回のトークバトルで富士山の魅力を語ってくれた、
大山行男さんの顔を紙面で拝見して、
2005年春、長泉町「ヴァンジ彫刻庭園美術館」で開催された
「富士山曼荼羅」と題する彼の写真展を思い出していた。
そこには、青空に白い雪をかぶったきれいな富士山ではなく、
もっと人間味のある、いろいろな表情の富士山を撮り続けてきた 彼と
富士山との対話が聞こえてきそうな写真があふれていたからである。
偶然、会場で大山さんご本人と話しをする機会に恵まれたのだが
「遠くから望遠レンズで撮るのではなく、広角レンズを使い、
できるだけ近づいて撮るんですよ」と熱く語ってくれた。
写真の撮影テクニックもさることながら、
わが子のように富士山の話をする大山さんのうれしそうな表情が、
富士山の魅力を一番物語っていたように思う。
いつも富士山と親しんでいる人たちが、
富士山になじみみのない誰かに「富士山」を語る。
その人の言葉・表情こそ、富士山の魅力ではないだろうか。
そういえば、富士山初冠雪には、
必ずメッセージを添えて全国のメル友に写真を送ってしまう私がいる。