moonshine  エミ




2004年09月09日(木)  成長しないって約束じゃん

川本真琴の『愛の才能』って歌がリリースのころから好きで('96年)、今でも時々歌います(風呂で)。だから音源も持っていないけど、いまだに歌詞をほとんど覚えている。きっと、一部改ざんありなんでしょうが。

その歌の始まりはこういうの。「成長しないって約束じゃん 冗談だらけで猛ダッシュしてよ わかんない反省しそうでバカでしょ」うーん、いいねえ。サビなんてさ、「あの子にバレずに彼にもバレずにキスしようよ バイトをパスして終電パスしてキスしようよ」だよ。その歌が町で流れてたころ私は高校生で、そういう歌詞が等身大だった。「イケナイ事でも経験したいの 体で悟りたい 窒息しそうなスリルの瞬間 感じたいの」ふふふ、誰もが通り、また自分も通った恥ずかしーい道。

でもさ、考えてみたら、人間、成長なんてたいしてしないもんなんだよね。そして、「はあー私はいつまで経ってもだめでねぇ」とか、「いつになったら成長できるのかしら」なんていうのは大人ならではの落ち込みなんだな。早く大人になりたい、と思う一方で、成長なんかするもんか!って気概があるのが若者というもんだ。成長してない・・・なんてことで悩むのやめようって、たまに思ってもいいよね? 私もまだ若者なんだし!

でも一方でさ、過ぎた8月31日で、小沢健二くんの「LIFE」発売から10年経ったよって聞いたら、やっぱりもう若くなんてないんだ、って思う。10年ですって! 衝撃だった。そのアルバムに入ってる「愛し愛されて生きるのさ」では、「10年前の僕らは胸を痛めて“愛しのエリー”なんて聞いてた」って、センチメンタルについて歌うところがあるんだけど、てことは、愛しのエリーは20年前なのね。ああ、センチメンタルの上にまた、センチメンタル。大人になるって、センチメンタルをパイ生地のように重ねていくものなのかもね。

時間が過ぎていくこと、変わってくこと、変わってないこと、そんなこと考えるのは、フラッシュさんのライブを見に行ったから。頭にタオル巻いて出てきたフラッシュさん、「いい夢を見たいのなら トイレはすませておきましょう けっこうこれは肝心よ しっかりとすませましょう」って歌い始めた。最初にこれをもってきたライブって初めて見たな、なんて思うくらい、私ももうけっこう前から、フラッシュさんを見てるんだよな。

終わった後、フラッシュさんと飲む。焼酎をぐびぐび飲む。何しゃべったかうろ覚えだし、むしろ失礼なこといろいろ言ってしまったような気がする、いつものことだけど凹むなあ。でもいいの。成長なんかしなくていいもん。フラッシュさんと飲めるなんて、それだけで舞い上がってしまう私なのよ。今日のライブすごくよくてビールいつもは1本だけどおかわりした。「次はどこに行こう」って歌う歌が好き。どこにでも行けるんだ、ってそのときは思うの。良くも悪くも、どこにも行ってない私だけど。フラッシュさんがからっぽな自由について歌うの聞くと泣けてくるよ。

2004年9月9日は私にとって特別な日になった。「救急の日」って言ったら、「それでも文学部? 重陽の節句っていいなさい」と会社の先輩にたしなめられた。





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