moonshine  エミ




2004年08月20日(金)  やっぱりまだ遊んでたいの今は

『赤目四十八瀧心中未遂』(車谷長吉 文藝春秋)を読み始めたら、寝るのが遅くなってしまった。やめられないんだもん。作中、“アヤちゃん”が言うように、それは尼崎のドブ川の底の世界。息づまるほど張りつめた、絶望に巣食われた文章が、ものすごい現実感で迫ってくる。素足のアヤちゃんが“私”の部屋に入ってきて、白いワンピースを自分で脱いで、「世界が闇の中で破滅するかのような」夜を過ごすあとまで、読んでしまった。

そしたら朝は8時まで寝てしまったので、お弁当は作らずに、桃とプチトマトだけタッパーにつめて会社に行きました。

仕事のあと、天神の待ち合わせのメッカ、ライオン広場でしずちゃんとおちあって、そのまま三越に入ってトーベ・ヤンソンの原画展を見る。ムーミンといえばずんぐりとかわいらしいアニメの姿が思い浮かぶけど、去年の夏に『たのしいムーミン一家』(講談社文庫)を読んで少しイメージが変わっていた。原画を見てその思いをますます強くする。手塚治虫にしろ水木しげるにしろ、「ドラえもん」にしたって、楽しく愉快に安全に、子度向けのアレンジでテレビ放映なんてされてるものもあるけど、原作の根底に戦争や貧困を知っている世代ならではの、ダークなものが流れてたりするじゃない。それと似たような・・・。グッズコーナーで、ムーミントロールとスノークのおじょうさんのラブい便箋を買った。

今泉のカフェSo-raで、カクテルを飲みつつ食事。海老とヤリイカの香草焼きみたいなのがとてもおいしかった。オンナ25、6歳らしい話題のあとは、なぜか、というより既に二人にはやっぱり、という言葉がふさわしいのだが、マンガの話に・・・。
「あたしたちの年代の男の子だったらね、『キャプテン翼』に『キン肉マン』、それに『ドラゴンボール』は、言ってみれば初潮のようなものなのよ!」
なんて名言がしずさんより飛び出す。成長過程でほとんど誰もに訪れるもの、そういうふうに読まれる(あるいはテレビで見る)漫画なのだそうです・・・。

そしてオンナ25,6歳の二人は、おしゃれなカフェを出たあとしず亭で桃太郎電鉄(九州編)をするのでした。私の「つん電鉄」が、コンピュータープレイヤーも含めた中で見事優勝! プレステを消してテレビに変えた瞬間、柔道女子78キロ超級の決勝戦で、今しも塚田選手が相手を押さえ込んだところ。「何ていいタイミング!」「あたしたち、すごくない?!」「いけっ」「耐えろ!」「あと10秒!」とか二人で口ぐちに叫び、無事に30秒が過ぎて優勝が決まり、大声で万歳してると、つーっと画面が横に流れていった。あ、VTRだったのね・・・。

ザッピングしてるとマイケル・ムーアがインタビューされてて『華氏911』の紹介もやっていた。しかし、あの、小学校でテロ発生を告げられた瞬間のブッシュ大統領のシーン、どうやって録ってたんだろう。録ってた人から買ったのだろうか? 「マスコミは本来、政治や権力を見張る番犬でなけれならない。なのにイラク戦争に際して、彼らは飼い犬に成り下がって旗を振った」というムーアのコメント。確かに、「政治的に偏った映画は見たくない」なんて小泉さんは言うけど、あの戦争のことに限らず、ふだん偏った報道ばかりしてるのはマスコミだし、それを利用して成り上がった(?)のが小泉さんだもんねぇ。こういう映画が作られて、それがひとつの世論を形成するのも当然だと思う。それが間違ってるっていうなら、報道すべてを見直さなければならないでしょう。とりあえず見たいです、「華氏911」。なんで華氏なのかも気になるし。

また桃鉄の会を催すことを約して12時半頃しず亭をおいとまし、帰宅しては彼女に借りていたマンガを読んだ。『魁!!クロマティ高校』(少年マガジンコミックス)。ばっ、ばかばかしいー、おもしろいー! 一気に4巻まで。ゆうべとは打って変わって、げらげら笑えるこのマンガを枕元において寝ました。





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