moonshine  エミ




2003年07月30日(水)  拘束風景、朝

 無口で無表情な人たちが、汗ばんだ体を押し付けあう朝の電車
 吊り革に伸びているその手首に、そろいもそろって嵌められているものがあります。そう、それは、腕時計。
 いちように、一列の拘束具を握り おそろいの締め付けを施された人々。
 改めて見ると、奇妙な光景ではないですか。

 なーんて、穏やかでもない考えがふと浮かぶ朝っぱら。
 イヤーーなことがあったわけじゃないですよん。
 読みさしの『木島日記』(大塚英志)のせいでしょうか。
 ちょっとおどろおどろしい、奇妙珍妙な昭和初期の物語。
 いやいや、そればかりではあるまい。
 夏。夏だからです。
 朝早き刻でも、みなみな、薄着なのじゃ。腕が露わなのじゃ。

 私も新しい腕時計が欲しい今日この頃。いや、2年前くらいからそう思っているわ笑。
 なんかかわいい奴、探してみようかな。
 それとも、ごついのがいいかな。

 どうもスカッと晴れないからか、「夏か。今は夏なのか。まだなのか・・・」という声がほうぼうで聞かれますが、夏です。
 私には、もうだいぶ前から、めっきり夏です。
 夏は好き。
 夏といえば読書、と前に書いたけど、ほかにもあります。
 夏といえばプリンです。

 えーっと、こんなところで。
 いま、3冊並行で読書してるんだけど、どれも面白くなってきてます。

 そして、
■今日の本
 『女王の百年密室』 (森博嗣 幻冬舎文庫)
 天神、黒木書店にて購入。
 これまた分厚いよ、森先生!! 文庫なのに800円だよ!!
 (註:作者の森博嗣の本業は、名古屋大学で建築学を教える助教授です)
 しかし、森くんの小説のタイトルは、どれもすごく好きだなあ。ミステリーらしい感じ、洗練されつつ、ちょっとねじくれた、ばかばかしい感じがするのだ。
 『まどろみ消去』とか、『詩的私的ジャック』とか、『封印再度』とか、『人形式モナリザ』とか、『数奇にして模型』とか、『今はもうない』とか。全部のタイトルに英題がついているのも、好きなとこ。





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