| moonshine エミ |
| 2003年07月26日(土) 目を見ひらいて | ||||
| 長らく伏せっていたゆうきちゃんが床あげしたので、 リハビリを兼ねて、軽く遊ぶことにする。 イムズにて、『百年の愚行展』を見る。 20世紀の人間の行いを、100点の写真で振り返るというもの。 丸裸になった森林、汚染された海、積み上げられた廃棄物、 ショッキングな写真がたくさんあった。 地雷で両足を失った人、瀕死の難民、栄養失調の子供、 目隠しをして射殺される寸前の捕虜、 死んだ人の写真も、たくさんあった。収容所関係とか・・・。 だんだん、ぐらぐらと眩暈がしてきた。これは一人で見なくてよかったと思った。 世界の大半は貧しい。食べること、生きることだけを考えて生きている。 おびただしい量をつくり、消費し、捨てて生きている先進国の人間は、 人間の愚かさや、生きていることの矛盾を知らなければいけないと思う。 考えても考えても堂々巡りで、苦しいばかりだ。でも、せめてそうやって、苦しまなければいけないと思う。 何が出来るわけでもない、でも、知らなければ始まらないだろう。 イムズ・三菱地所アルティアムにて8月17日まで。入場無料。 夏の良い天気、外は日差しも強いが、涼しい店内で、熱いラテを飲む。 先進国のわたしなのだ。 飲みながら、最近のときめきばなしなど、する。 ゆうきちゃんの美化バナシに笑う。 ゆうきちゃんのようにかわいい子、男の子なら、連れて歩きたい!とみんなが思うだろうなあ。 しかし、彼女は相も変わらず流されず。 思わず長居して5時近く。 日の光はまだ昼間のよう、でも風が吹いて涼しくなっている。 川の近くまで少し歩いて、 福岡市文学館(赤煉瓦会館)にて、『本を創る』という展覧会。入場無料。 江戸から平成までの、福岡の出版物語。 展覧会の内容もさることながら、明治末期に建てられた洋館の雰囲気がステキで、とある展示室には誰もいなかったので、しばし逗留。 二階の窓の外に広がる青空と川、 「まるで旅行にきたみたいやね!」 と喜ぶふたり。 赤煉瓦会館て、こんな外観です。 そしてそこから程近い、アクロス福岡へ、てくてく。 ゆうきちゃんとかつて同じ職場に勤めていた、 しげとうゆうこさんの個展『ガラスのムコウのゆきのした』。入場無料。 軽くも重くもない雰囲気の、ちょっと不思議な作品群。 ぱっと絵をみて、その横のタイトルを見て、「うーん、これってつまり」と考えるのが面白かった。 すべて、版画作品なのです。 少しして、しげとうさんご本人が会場にいることに気づく。 ゆうきちゃんが声をかけ、しばしお話しする。 「やってる」人の話って、すごい説得力だ。 しげとうさんは、そのままクラブに行ってクールに踊りまくりそうな風貌の方だった。実際踊るの相当うまいらしい(ゆうき談) このひとのおうちに、たっくさんの版木があること、 このオシャレな人が部屋でせっせと削りごとをしている姿を想像すると、すごくステキだなあと思った。 三越のほうへ戻り、パークサイドギャラリーへ。無料。 ちょうど今、ちひろちゃんの写真を展示している。 ほかの人の作品もじっくりと見て、帰る。 とっとりさん?という方の、「不都合なの」というタイトルがつけられた絵を、いたく気に入っていたゆうきちゃんだった。 帰る前に、ちゃんと本を買った。 新天町の積文館書店にて。 今日の本 『ネバーランド』(恩田陸 集英社文庫) この人も気になっていた作家の一人。すごい人気作家だが、これまで読んだことがなかった。 ちょっと怖い話が多い作家だけど、私は怖い話はめっぽう苦手。怖くなさそうな話を見つけたのでうれしかった。 苦しいまでにおなかいっぱいに夕食を食べる、先進国のわたし。 ベッドに転がって、サニイサイドのアルバムをセットし、歌詞カードを見て一緒に歌う。 ちょっと楽しいことを思いつく。 お風呂あがりに、街でとってきたフリーペーパーをつらつら眺めた。 ■そうだー、トップページの引用を更新してます。 |
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