快賊日記「funnyface」

2002年10月13日(日) ホットココアの誘惑

10月ももう半月が過ぎました。
しかし秋と思えないこの陽気はどうでしょう?
最近やっと朝晩寒くまりましたね。
でも日中は秋晴れというよりかは夏晴れって感じ。
少し暑いくらいです。それでも風や空気が
秋になり冬に向かっているんだと思わせてくれる。
冬はわりと好きなほうです。少し前までは一番好きな
季節でした。ピンとはった空気が好きで。
快賊船を立ち上げる頃にはすっかり夏が好きになって
しまって、夏が来る度浮かれる始末です。
やはり快賊の航海は夏が似合うので。
それでも冬はやっぱり好き。というか、どの季節も
それぞれ愛してます。四季のある日本に生まれて本当に
よかったと季節が変わるごと思います。
好き加減に差はないけど、何かをしようと行動を
起こすのは、何だか冬や夏といった、はっきりした季節が
多い気がします。自分が甘ったれだからでしょうか。
気が遠くなるような果てしない暑さとか、体の芯が凍えて
くらくらするような深い寒さとか。そういう時、何かを
始めたいと感じるのです。そういえば、子供の頃友達と
初めてオーディションというものに応募しようと決めたのも
夏だった。気持ちのいい夏の日に写真を撮って、ギラギラに燃える
真夏に外に飛び出そうと決めた。でもそれからどうしたっけ?
その時より少し大人に近づいて、でもほんの子供の時、
本当に初のオーディションを受けた。それは凍えるような真冬。
東京は雪がちらついてて、何だかあったかい気がした。
姉がいれてくれたココアを飲んでから会場に向かって。
少し緊張してた。どんな事をしたのかははっきりしない。
覚えてるのは、終わった時には雪がやんでいて寒さが少し
和らいだ事。それでもはく息は白かった事。
優しかった姉。落ち込むよりも寒さと初めての経験で
震えがとまらず、でもその震えが喜びだと気づいた事。
それから、自分はこの道を歩いて行くだろうと漠然と思った事。
夏や冬の厳しさは背筋をまっすぐにしてくれる。
前だけ見てろと教えてくれる。そんな気がして。
そうやって時はめぐり、大好きな季節がまたやって来る。


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