眠剤が服めないので眠れなくて早くも日にちの境いが判らなくなっている衛澤です。四〇時間ほど起きたまんまだヨ。
去る一月二四日から持病の薬を一切服まない状態になりました。必要量の半量とはいえ二三日まではきちんと服んでいましたので、体内に残っている薬であと二、三日は体調もあまり変化なく「緩やかに下降」する程度だろうと予想していたのですが、いきなり「ほぼ駄目な状態」になってしまったので吃驚しました。
吃驚して吃驚したまま二四日付の「断薬1日め。」という表題の記事を書いたので、その記事を律儀にお読みくだすった方がもしいらっしゃったとすると、随分吃驚させてしまったかもしれません。御免なさい。
「断薬1日め。」で述べましたように、確かに持病たる鬱病の身体症状、精神症状は出るのですが、一遍出たらずーっと出っ放しという訳ではなく、身体症状は横になって休んでいれば楽になりますし(なくなる訳ではない)、精神症状が出ても我慢していれば一時間前後で治まります。
精神症状は「一時間耐える」ということが窮めて苦痛だから通常なら薬を服んで予防したり出たとしても短時間で済むようにしたりするのですが、死ぬほど苦しいだけで死んでしまう訳ではありません。
この「死ぬ訳ではない」ということと「傍目に苦しんでいることが判らない」ということが、鬱病が「怠け病」と呼ばれてしまう理由でもあるのですが、さいわいにして私に対してこのようなことを言う人はいないので有難いです。
差し当たって、屋外に出て行かなければ大変なことにはならずに済んでいます。ただ、自分の身体を自分の意志通りに制御することが難しい状態になってはいるので、人並みの速度で歩いたり真っ直ぐ歩いたりができるかどうか怪しいです。屋内なら家具にぶつかって少々痛い思いをする程度で済みますが、こんな状態で外に出ては、歩道を歩いているつもりでふらふらして車道へ出てしまって自動車に当てられたり、路傍の田んぼに転げ落ちて骨折したりしてしまいかねません。そうすると「渡航して手術を受ける」という主目的が果たせないことになってしまってがっかりどころではなくなるので、外出は控えています。
自分がやることが自分の当てにならないって、もどかしい。
鬱病らしく、日中よりも日没後の方が症状が楽になります。丑三ツ時が最も好調。自重スクワットとかやってしまうくらい。この記事を書いているのが丁度その時間です。御覧の通りこんな長文もすらすら書けます。ここまで下書きに二〇分程度です。
「断薬1日め。」の記事は日中に書いたのですが、頭がしんどくて書き進むのが遅い上に身体も直ぐにしんどくなってしまって、書いては横になって休み、また起きて書くということを繰り返して仕上げたので、全部で四時間くらい掛かっています。
冒頭にも書きました通り眠剤を服めなくて、そうすると不眠症状も持っている私はちっとも眠くならないので丑三ツ時でも起きている訳です。眠ろうとしても眠れないので一日二四時間ほぼすべて起きて過ごすことになります。時間が沢山ありすぎて、でも頭が巧く働かなくて複雑な作業はできないので、結構暇です。
時間があるので友人が貸してくれた本を読んでいます。つい先刻「
彼氏彼女の事情」(津田雅美/白泉社)全21巻を読了しました。読後感はすっきりしています。週刊連載少年漫画風の場当たり的な展開もなく上手にまとまっていて。きれいにまとまりすぎかという気もしないでもありませんが、これは私が災いが残った結末を好きだからでしょう。「花とゆめコミックス」の読者層を考えると最善の結びなのだと思います。
前半12巻くらいは少女漫画らしく乙女好みのうれし恥ずかし初々しい少年少女のキラキラした恋話で、だからと言いますか、いいトシのおじさんである私には少々退屈でなかなか読み進まなかったのですが、第13〜20巻(作者が「有馬編」と呼ぶ部分)から暗い御話になってきて私はどきどきしながら読みました。この辺りの暗くてどろどろした負の連鎖だの愛憎だの怨恨だの憎悪だのという少女漫画には幾らか重い、横溝正史先生的展開はなかなか私好みでした。
狂気と苦痛が沢山混じり込んだ物語はとても好きです。
友人が御菓子を買ってきてくれました。カフェインスナック。
どうして「カフェイン」を主としたスナック菓子をつくろうと思っちゃったかな。誰か止めなかったのか。
写真は抹茶ラテ味。もう一つキャラメルマキアート味というのもあります。
食べてみた感じは、そこそこおいしいスナック菓子です。なーんだ、と思って嚥下すると、数秒遅れで来ます。カフェインの、渋柿に似た苦味が。咳止めシロップの苦味と言った方が判りやすいでしょうか。後口にじわーっと残って、いやーな苦味が喉に絡みつくようです。そしてそれが尾を引いて次第に薄れていく。
当たり前においしいコーンパフにそこそこおいしい味がついていて、ここで完結していれば御値段に見合った普通のスナック菓子でいられたものを、カフェインを入れてしまったばかりに、ちょっといやーな気分で食べ終わる菓子になっています。激烈に不味い訳ではないところが質が悪い。
いっそ「文句なく不味い」のであれば拒んでしまうこともできるのに。カフェインのいやーな苦味が嚥下する瞬間から数秒だけなので、それが引くと「もう一つ食べてみようかな?」という気になってしまう。そして食って食えない味ではない。厄介。
もし入手なさいましたら、空腹時に召し上がることをおすすめします。