衛澤のどーでもよさげ。
2005年06月22日(水) うわーん。

通信販売を利用して或るものを購入しました。それが宅配便で届きました。届けてくれたのはセールスドライバーの兄ちゃんではなくて、子連れのおばさんでした。
代金引換だったのでお金を渡して、おばさんが手続きをしている間に幼稚園に通っているくらいの子供さん(もしかしたら孫さんかも)が荷物にいたずらしようとします。それを制しておばさんが言いました。

「それはこのおじさんに渡さんとあかんのやからさわったらあかんよ」

生まれてはじめておばさんに「おじさん」と言われました……結構ショックです。気持ちはまだ「お兄さん」どころか「お子さま」なのに。orz
おじさんに「大将!」って声を掛けられたときは何となく気分がよかったのですけどね?

そんなぼくはTOKIO城島くんやTMR西川くんやナイナイ岡村くんと同い年です。

さてさて、連日掲載しております新聞各社の「性転換手術」表記について。
過日起こりました大阪の形成外科医が性同一性障害当事者に対する外科手術で患者を死なせてしまい書類送検された事件の報道で、各新聞は揃って「性別適合手術」と表記するべきところ「性転換手術」と書いていたのですね。
「これは間違った言葉だし当事者は不快に思いますよ、どうして間違った言葉を使っているのですか」という質問メールを大手新聞社四社に送って返事待ちしているのですが、今日、三通めの御返事が届きました。
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衛澤 蒼 様

 メール拝読しました。貴重なご意見をいただき、ありがとうございます。
 ご指摘の趣旨は、医療現場では「性別適合手術」が一般的に用いられ、性不一致を解消するという意味からもその名称がふさわしい、とのことだと理解しました。
 手術の呼称についてですが、1998年に初めて公に手術を始めた埼玉医大が、学内の倫理委員会の議論経過をまとめた答申では、「性転換手術」とされ、当時、本紙をはじめとする新聞各社の記事もこれにならった表記がなされました。その後も、新聞やテレビ、雑誌などの報道では「性転換手術」と表記するケースが多く、現時点ではこの表記をもって手術の意味や内容をイメージすることが一般的ではないかと考えます。ただ、性同一性障害の人たちの中にはこの呼称を嫌う人がおり、「sex reassignment surgery(SRS)」について、性同一性障害研究会が「性別適合手術」と呼称することを提唱し、医療関係者が日本語で記述する場合はこの表記が定着しつつあることなども承知しております。
 こうした実情を踏まえ、本紙は、記事によって「性転換手術」、「性別適合手術」のいずれの表記もケースバイケースで使っています。例えば今回の記事では「性転換手術」を用いましたが、今年5月18日から5回掲載された企画記事「両性の間で」(西部本社発行版)では「性別適合手術」としています。
 今回の衛澤様からのご指摘をはじめ、各方面のご意見などを参考にしながら、今後は、両方を併記するなどの方法も検討中です。ご理解をお願いするとともに、今後ともご愛読をよろしくお願いいたします。

○○新聞大阪本社 社会部次長
        ○□ △(署名)
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この御回答は先に届いた二社からとは違い、メール本文に書かれてはおらずWord文書として添付されてきました。一通したためてくだすった訳です。メール本文は素っ気なかったですけどね。

この○○新聞さんは、何故「性転換手術」の表記を用いたかをきちんと答えてくだすっていて、今後はどうするのかも教えてくだすっています。これまでで一番詳細で適切な回答ではなかったでしょうか。文章自体も卓抜しております。好感度ワンランクUPであります。


【今日の予告】
明日はラジオ出演するです。22年振りですな。


エンピツユニオン


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