衛澤のどーでもよさげ。
2005年06月17日(金) ちょっとそれはな。

定期通院日。心療内科受診とホルモン注射の日です。心療内科は診察券を提出してから診察して貰うまでの待ち時間が長いので、その時間を利用してホルモン注射をして貰うために別の病院へ行きます。そこでの御話。

いま注射して貰っている病院には、一〇箇月ほど以前から通っています。二週間に一回のペースなので、お勤めの看護師さんたちも私の顔を憶えていてくだすっています。院長先生は滅多に顔を合わせることがありませんが、憶えていてくだすっている様子です。

と、言いますのも、いつものように注射をして貰って会計をしようというときに、受付窓口で問われたので判ったのですよ。
いつもなら「○○円です」と金額を告げられて、その金額を支払って「有難う」を言って病院を出るのですが、今日は金額を告げられた後に「あの、これなんですけど……」と一枚の紙片を看護師さんが出してこられました。その紙片とは、先日新聞に掲載された私(が関わっているグループ)の記事です。

「院長がですね、気にしてるんですよ……御名前が違うって」
看護師さんがカルテとその記事の切り抜きとを並べて窓口越しに私に差し出します。新聞記事に掲載されている「衛澤蒼」という名前と、カルテに記載されている本名とが違うのでこれはどうか、ということを院長が仰っているらしい。
いや、普通は筆名で病院受診しないでしょう? 少なくとも私はそう思っていますが何か間違っていますか。

性同一性障害者のためのホルモン治療は健康保険が適用されない、つまり自費診療で保険証を提示しないので、私が名乗った本名が偽名かもしれない(「衛澤」が本名かもしれない)、と院長は考えなさったのかもしれませんね。
「あー、衛澤は筆名でですね、これ(カルテ記載の名前)が住民票や戸籍に載ってる名前です」
という説明とも言えないことを言って、あっさり「そうですか」と納得して頂きました。

しかしそれにしても、性別を疑われたことは何度かありますが、名前を疑われたのははじめてですよ。予想できないことではありませんが、ほんとうに起こったということにちょっと吃驚しました。
みなさん、新聞を定期購読していて、地方版まできちんと読んでいらっしゃるのですね。いろいろなところで「新聞見ましたよ」と言って頂きます。私なんぞ取材して頂きながら(以下省略)。


【今日の自己催眠】
イメージトレーニングとケースシミュレーションと音楽による気分昂揚を継続中。私は「臨機応変」とは無縁の人間なんですよ。アドリブが効かないんですってば。


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