2005年06月14日(火) 逃避行動中。
書かなければならない原稿が山積しているというのに、それを書かずに私的なものを書いている。身体も頭もとてもしんどいが、そのしんどさが愉しい。小説を書く愉しさとはこういうものだ。久々に感じる心地よい倦怠感、疲労感。世の中がなくなってしまったかと錯覚できるほどに集中できる原稿。何と甘やかなることか。
いま書いているものが、抱えている仕事の中で最も優先順位が低いものであるということが、判っていない訳ではない。それだからこそ余計に始末に悪い。
自分でない者が必要としている、そしてその仕上がり期限が近いという点で仕事の優先順位は高くなっていく。けれども、それを為すためには自分を整えなくてはならない。自分を整えるために、自分でない者のための優先順位が高い仕事をするために、自分でない者にとって優先順位が最下位であるものが最も高い優先順位を得てしまうというどうしようもない状態。
逃避行動ができなくなったら、きっと不安発作を起こして動けなくなってしまうんだ。そうなってしまうのと、逃避行動をしているのと、果たして自分でない者たちにとってはどちらがよいことなのだろう。
自分の状態を決める現場に自分がいないことの何と不安定なことだろう。
【今日の1/2】
「1/2」の表示がついているマヨネーズを購入。カロリーが1/2なのかと思ってたら、チューブの絞り出し口が従来の1/2サイズなのな。知らなかったよ。