Dynamite徒然草
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2002年11月08日(金) 愛が欲しい その後

過日、「愛が欲しい」というタイトルの日記を書きましたが、
今日、本当に切ないものを感じました。

お教室の時間を目前にして、
ドアの前でみなが揃い、
子供たちはわーいと走ったりして遊んでいました。
ら。
ウチの息子転倒(どんくさっ)
でもって勢いあまって顔を打った様子で、
泣いているのを抱き起こすと、上唇の上が少し腫れてました。
唇の内側に少しだけ血がにじんでいる程度なので安心し、
私はしゃがんだ姿勢で息子をヒザに抱えて抱っこし泣かせてあげました。

ひとしきり泣いているのを抱っこしていると、
よく女の子のほっぺをつねる子が私の横に来ました。
そして小さな声で言うのです。
「・・・あのね・・・ボクもね・・・前にケガしたんだ・・・」
「そっかー、痛かったねー」と私。

それでもその子は私の横にずっと立ち、
息子を抱いている私をじっと見ています。
目の奥を覗くと、
そこには「ボクもHugされたい」という気持ちがこぼれんばかりだったのが見えました。

その子には小さいきょうだいがいるし、
そしてママのお腹にはあかちゃんがいます。
仕方がないんです。ママはもうお兄ちゃんを抱っこできないんです。



「イタイのイタイのとんでいけー」
これは息子の魔法の言葉。

「・・・と・・・とんでったぁ・・」と息子。

ひとしきり抱っこされて泣いてから、
もう痛みも薄れただろう頃にこの魔法を使うと、
息子はとたんに笑顔になって私の腕から離れると、また遊びに戻ります。


だけどその子はいつまでも、
愛が欲しいの目のままで、
静かに教室に入っていきました。



ママ、ママ、ママ・・・
Hugして、Hugして、Hugして・・・



焼き付いて離れない残像を残して。


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