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■ 日進月歩
昨日の新聞にクローン胚の記事が掲載された。
以前、脳外科医を招いて「脳死は人の死か」というテーマで 講演会を開催したことがある。
交通事故でいわゆる植物状態になってしまった お子さんを抱える家族から自費出版の本をいただいて、 その会を応援している高槻市の山口医師に縁ができた。
そのとき印象的だったのが、いずれ自分の細胞から 臓器ができるようになり、それを移植しても 拒絶反応が起きないのだから、それまでの過渡期だ、 医者の実験台だ、 彼は、そういって今の臓器移植をビジネスなのだと言っていた。
そしてそれが、もう現実のニュースとなって間近い。 自分の細胞から、移植する臓器を作ることに誰が反対するだろう。 寄付で集めた何千万もかけて渡米して提供者を待ち、 拒絶反応を抑えながら暮らすことに比べたら、どれだけの リスク回避になるか分からない。
おそらく同じ金額がかかったとしても、それで完全に 治療から卒業できるのであれば、どんなにいいだろう。
当時はそれでも夢のような話だと思っていたけど 今はカウントダウンだ。 脳死状態の生きた体から臓器を抜きとろうという えげつない医療の実験は、もう少しで、終わる。
ヒトは限りなく、命を貪る。
2005年05月21日(土)
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