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■ ニュース。
尼崎の事故が起こってから数日は、テレビに釘付けになった。 なんということだろう、私の意識や感情が固定されてしまってた。
今は、どこにいっても新聞を見ても、JRを非難するニュースばかり が目だって仕方がない。 昨日は、家族で鞍馬山に昇って帰り道に修学院の風呂屋で 一汗流して帰ったのだが、その脱衣場のテレビでも ひどく悪し様にJRを罵っていたのだった。
無理もない、突然の事故で家族を失ったこの事件は あまりにひどかったのだから。
それでも、この穏やかで美しい日に、 ヒトを罵って飯を食う、という仕事でなくて、 本当によかったと、心から思うのだ。
報道に勤めていると、いい話より、ずっと ひどい話、悲しい話が多いという。 世の中の役に立とうと思って飛び込んだ世界で 事件や事故の話しばかりを記事にして、一生を終える そんな新聞記者が多い、そう、何かで読んだ。
ああそうだ、それは、 金子みすずを世に出した記者が、そんな中で 人に喜ばれて大ヒットする発見を記事にできたのは 幸せだ、というようなことを何かで語っていたのだった。
どんな仕事でも一生懸命やるのだけど、 役割分担として、いやな役目を負うときはある。 でも、人のうわさ、欠点を探してはそれを公表していく仕事をしていると 素の自分までもが、そういう人間になってしまいそうで、 ああいう仕事でなくてよかった、と、思う。
私は、本当に器の小さな、みみっちい人間だなあ。
2005年05月06日(金)
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