深津絵里がモントリオール世界映画祭で最優秀女優賞を受賞した事で話題を呼んだ、2010の日本映画である。 話題作なので観ておこうと録画しておいたのだが、これ録ったの8月……。
あちこちで大絶賛されている割には、え〜〜〜〜〜〜〜〜〜?な映画だった。 これ、単に深津絵里が大胆セックス・シーンに挑戦したから受賞しただけじゃないの? 濡れ場は話題性があるが、無くても映画は作れるんじゃないのか。寧ろ濡れ場の無い映画でいい映画を作ればいいのに。 やはり私にはこういう映画は向かない。 快刀乱麻を断つような作品の方が好きだ。 いや、この映画のストーリーが複雑という事は全く無いのだが、主要な登場人物が馬鹿ばっかりなのだ。 あ、こいつはいい奴?と思った大学生のお友達すら、最後の最後で馬鹿だし。 結局あれか、同じ羽の鳥は一緒に群れるってやつか。 それとも馬鹿は伝染するのか。 少なくとも、遺伝はするんだろうな。 騙され易い婆ちゃんから母ちゃん、そして気の弱い息子。 悪い方向にばかり転ぶのは、結局本人の生き方じゃないのか。 正直、誰にも感情移入出来ずに、本来笑うべきではないところで笑って、主人の顰蹙を買ってしまった。だがこの映画、笑い所は無いと思う。多分。 あ、唯一まともな人がいた。 バスの運転手さんはかっこ良かった。そしてマスコミはクソ。
最初から最後まで暗〜い映画だった。 かったるいので台詞の無い部分は早送りしていたら、深津絵里のしゃくり上げる声が赤ん坊のようでまた笑った。そしてまた主人の顰蹙を買った。 曰く、シオンは間違った映画の見方をする、と。 それにしても何だろう、このかったるさと暗さ。 以前観た韓国映画と同じ暗さだと思ったら、監督が在日朝鮮人であった。私の嗅覚も捨てたもんじゃないな。
ベッド・シーンで、深津絵里は痩せぎすで残念オッパイだなあ、と私が呟いたら、主人が 「深津絵里もシオンに言われたくないと思うよ!」 ……くそぅ。
|