天上天下唯我独尊

2011年10月13日(木) 映画「悪人」

深津絵里がモントリオール世界映画祭で最優秀女優賞を受賞した事で話題を呼んだ、2010の日本映画である。
話題作なので観ておこうと録画しておいたのだが、これ録ったの8月……。

あちこちで大絶賛されている割には、え〜〜〜〜〜〜〜〜〜?な映画だった。
これ、単に深津絵里が大胆セックス・シーンに挑戦したから受賞しただけじゃないの?
濡れ場は話題性があるが、無くても映画は作れるんじゃないのか。寧ろ濡れ場の無い映画でいい映画を作ればいいのに。
やはり私にはこういう映画は向かない。
快刀乱麻を断つような作品の方が好きだ。
いや、この映画のストーリーが複雑という事は全く無いのだが、主要な登場人物が馬鹿ばっかりなのだ。
あ、こいつはいい奴?と思った大学生のお友達すら、最後の最後で馬鹿だし。
結局あれか、同じ羽の鳥は一緒に群れるってやつか。
それとも馬鹿は伝染するのか。
少なくとも、遺伝はするんだろうな。
騙され易い婆ちゃんから母ちゃん、そして気の弱い息子。
悪い方向にばかり転ぶのは、結局本人の生き方じゃないのか。
正直、誰にも感情移入出来ずに、本来笑うべきではないところで笑って、主人の顰蹙を買ってしまった。だがこの映画、笑い所は無いと思う。多分。
あ、唯一まともな人がいた。
バスの運転手さんはかっこ良かった。そしてマスコミはクソ。

最初から最後まで暗〜い映画だった。
かったるいので台詞の無い部分は早送りしていたら、深津絵里のしゃくり上げる声が赤ん坊のようでまた笑った。そしてまた主人の顰蹙を買った。
曰く、シオンは間違った映画の見方をする、と。
それにしても何だろう、このかったるさと暗さ。
以前観た韓国映画と同じ暗さだと思ったら、監督が在日朝鮮人であった。私の嗅覚も捨てたもんじゃないな。

ベッド・シーンで、深津絵里は痩せぎすで残念オッパイだなあ、と私が呟いたら、主人が
「深津絵里もシオンに言われたくないと思うよ!」
……くそぅ。


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