| 2011年01月23日(日) |
映画「愛を読むひと」「縞模様のパジャマの少年」 |
洋画2本を観た。 どちらも第2次世界大戦前後のドイツが舞台だが、どちらも登場人物達はドイツ人と思われるのに、何故か全員が英語で話している。 本当にアメリカ映画(正確には前者はドイツ、後者はイギリスとの合作)ってそういうところがいい加減。
まず、「愛を読むひと」。 何部門かでアカデミー賞にノミネートされたというが、正直それほどいい話か……?と思った。 何故か日本でも毎年大騒ぎするが、そもそもアカデミー賞の選考基準がよくわからない。 主人公の女は文盲で、それが知られる事より投獄される事を選んだのだが、最期の最期まで他人に迷惑を掛けてサイテーとしか思えなかった。 この映画でケイト・ウィンスレットはアカデミー主演女優賞を獲得。 嘗てノミネートだけに終わった「タイタニック」同様、いい脱ぎっぷりだが、10年前に全世界に曝したムチムチの肉体は残酷なまでに萎んでしまっており、男でなくても「嗚呼……」と言葉に表し難い複雑な感情が、私の胸に去来したのだった。
そして「縞模様のパジャマの少年」。 これは切ない。 坊ちゃんと下男との会話の辺りでもう駄目だった。 嗚呼こういう終わり方をするのか……という感じだが、そこに至るまで、なるほどちゃんと筋書きが出来ている。 「ミスト」は救いようの無い後味の悪さだけが残るが、同じバッド・エンドでも、これは観た後にまだ得るものがあると思う。 やはり戦争は駄目だよ。うん。
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