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おとなの隠れ家/日記
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2004年06月03日(木)
リアリティのない世界




ヤなやつがこの世の中からいなくなってしまえばいい

そんな気持ちを一度も抱いたことがないとは言わないけれど
誰かを殺してしまいたいと思ったことはない。


殺してしまいたいと思う動機がどんなものなのか
わたしにはわからないけれど
怒りだとか憎しみだとか恨みであるとか感情的な行動だったり
自分の回りから消し去りたいという計画性を持った行動だったり
自分が何かを手に入れたい動機がそこにあるんじゃないかと想像する。


小6の児童が友だちを殺した。
殺意を抱いての行動だったようだ。

わたしの思う「人を殺す」ということと、彼女にとってのその意味は
異なったものじゃないかと推測する。


いくらかのトラブルはあったものの
わたしにすれば、人を刃物で傷付けるほどのトラブルとは思えない。
ましてや、殺してやろうなどと思わないだろう。


どういう理由ならば、人を殺していいのかなんて話じゃない。


殺意が問題なのではないか。
衝動的にしろ、精神状態に異常があったにしろ、人を殺した結果は変わらない。
加害者が小学生であろうと、反省していようと、やったことは消えない。


こどもに見せるのは問題ありとされた映画のせいでも
手口を真似たテレビドラマのせいでもないと思うんだよね。


問題は、それらを見ることによって、リアリティを感じないからじゃないか?
人が殺されるシーンを見て、それが現実に起こってしまったらどうなるのか
ああやると人が殺せるんだ、やってみようと思う思考回路が、そもそも欠陥品だと。


チャットや交換日記、掲示板のやり取りで
不快な思いをしたことが動機のひとつのように報道されている。
もめだしたのは5月の半ば、たった2週間ぐらい前からのこと。
何があったにしろ、悩んだり殺意を抱く期間として、あまりにも短くないか?


リアリティがなければ、こどもでもおとなでも結果は似たようなもんだろう。
こどもだからやったなどと、わたしは思ってない。
何かのせいにして済む話じゃないんだから。
人の命を奪うことがどういうことか、結果どうなるのか
知らないからだと思っているよ。


指先を切ったくらいでも、あんなに痛い思いをするカッターナイフで
友だちの体を斬りつけることができたことに、人としての崩壊を感じる。

おそらく、段階を踏んでリアリティを学んでいないから、そうなると。


わたしは思う。
隠すばかり、取り上げるばかりではリアリティは伝わらないと。
環境や時代のせいにばかりしていいのか?ってね。


自分の親に迷惑をかけたと思っているらしい。
亡き友だちに謝りたいとも言っているらしい。
将来、どういう風に生きたいかという質問に
普通に暮らせればいいと言ったらしい。

まるでロボットみたいな答え方じゃないか。
たぶんわかってないんだろう、自分が何をやったのか。
わたしが思っているようにはね。