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おとなの隠れ家/日記
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2004年05月09日(日)
5月9日




母の日でもあり親父の誕生日でもあった。


体調が思わしくない母は近々入院するらしい。
働く人たちがえらく評判の悪い病院だが
日頃みてもらっている主治医の紹介のため
そこに行くしかないと行っていた。

「わたしらは所詮病気に関しては素人なんだし、病院に頼るしか無いよ」

ああ、これって、うけうりだ。


今が自分の母親が亡くなった歳らしく、覚悟しとかなきゃねという母に

「誰だっていつかは死ぬしね、寿命にはさからえないから」

ああ、これもうけうりだ。



母の友だちの息子さんが東京で疲れ果て、帰郷していたらしい。
30歳後半、嫁とこどもは嫁側の実家に帰っていると。

母に聞いてみた。

結婚はしてなくても手のかからないこどもと
親がその歳になっても不安を持ち込むこどもと どっちがいい?


前者はわたしを指し、後者は友だちの息子さんだ。

「そりゃひとりでいるこどもより、結婚しているこどもの方がいいよ」

この先、わたしが体調を壊したり、年老いての独り身を気がけてのことだろう。
そうか、わたしは親に心配かけてる組なんだなぁ。



電話を切る前に、ちょっとだけ親父にかわった。
誕生日おめでとうと言って、入院するらしいから頼むねというと一言、

「もう、疲れた」

と言った。
支えてあげられる人はお父さんしかいないんだからと
くちばやに言ってはみたものの、親父も「うん」と一応言っていたが

きっと何か言いたかったんだろうな、わたしに。
その内容は推測できる。
でも言うなよ、疲れたなんて。


さすがにこれに対するうけうりの言葉は見つからない。
もっと読むしか、ない。