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おとなの隠れ家/日記
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2004年04月25日(日)
緑が眩しくて




「葉っぱがね、輝いて見えるんだよ」

「そりゃそうだろ、今はそういう季節だから」

「昨日の葉っぱは、これくらいの大きさでね」


彼女は右手の親指と人差し指で輪っかを作ってボクに見せる。


「今日の葉っぱは、これくらい」

さっきの輪っかを少し大きくしてボクに笑いかける。

20メートルぐらい先にある、もう何十年も、
いや百年超えているのだろうか
ずっとそこに立っていそうな樫の木の葉っぱを指差して、彼女はそういった。


葉っぱの大きさなんて見えるはずないのに
毎日、少しずつ大きくなってるって
日々、変わってるんだって
だから、ボクの気持ちが変わっても不思議じゃないって
わたしのこと、好きじゃなくなっても可笑しくないって


でっかい木を向いたまま、背中ごしに彼女はそう言った。