よるの迷走日記
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2004年03月22日(月) はまり役

唯一日記の中で挫折を報告した本(その後は面倒なので沈黙を守ることに)
『飛龍伝』<つかこうへい>、広末涼子主演の舞台が放映されるというので
観てみた。実は去年やっていた『幕末純情伝』の方が興味は
高かったのだが、ビデオを録画し損ねたのだ。
その後この舞台の千秋楽直前にオメデタ発覚、という話もあり、
いやが上にも興味は増していたのですが、かなり面白かったです。
いきなり政治批判から始まるのですが(学生運動ですから)
それが小泉批判なのはいいとして(フィクションですから)
妊娠6ヶ月の奥さん追い出すなんて「バカ。サイテー。ホモ。」
ってそれ同性愛者の方に超失礼だろう!

話の展開は不条理でHで血なまぐさくて過激で情熱的です。つまり
とてもつかこうへい的。
男達がツバ飛ばして長い台詞をがーっと喋り、汗かいて動き回る中
主演女優は涼しい顔で長い台詞をだーっと話してアクションをこなしており、
その上これを妊娠初期でこなしてたかと思うと、この女はバケモノなんじゃ
ないかとすら。凄いです。
考えてみれば高貴で知的で無邪気で騙されやすくて嘘つきで淫乱で
わがままな美人、というのはとてもつかこうへい的なヒロインであり、
アイドルで優等生的美少女で有名大学にも入って品行方正な感じの一方で
ボーイフレンド(複数)の噂が絶えずあり、さまざまなプッツンぶりが
一時期写真雑誌を賑わしたことも、折角入った都の西北でもほとんど
単位取らなかったこともまだ記憶に新しい広末さんは正に体現者なのでは。
美女の泣きそうな顔(泣いちゃうと醜いので必死にこらえてるのがいい)
に弱いワタクシとしては、充分堪能させていただきました。
あっさり主婦には収まらないで是非スキャンダラスに復帰して
いただきたいものです。



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