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"RENEW!"
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慌てて会社を後にして電車へ向かいました。 道行く人々はもう冬仕様のコートを着て 過ぎていくなと横目で追ったりして。 私と言えば、七部袖のワインカラーのシャツ、 厚手のグレーのスカートにブラウンのショートブーツで 上着を片手に持ちつつ 小走りに人々の林を駆け抜けていくのです。 嗚呼、なんかサザエさんのような落ち着き無さ。
ボジョレヌーボー解禁!、と いつもの気になるお店の看板の 記憶を辿ってみては、 外で楽しむより家でワインで開けて 楽しむ方法を選んだ私。 ワインが美味しく頂く事ばかり、 乗車中何度も思い描いてしまいました。
最寄駅の改札口に到着した時の事。 雨が激しく降っていました。 タクシーを待つ場所は屋根がなく 傘を持たなかった私は 仕方なく冷たい秋雨を感じていました。
ふと気が付けば ベージュの傘が頭の上を覆ってくれている、、、 振り向くと年配のご婦人が笑顔で 私のほうに傘の中に入れて下さっていたのです。
「助かります、有難うございました」
タクシーがくるまで そのご婦人の優しい傘の下にいました。 やっとタクシー到着し 彼女に再度お礼の気持ちを込め会釈しました。
そして発車したとたん、 車内と外気の温度差で 私の体が身震いを起こしたのです。 彼女の気持ちが寒さも 吹き飛んでくれた為でした。
吐息はまだ白く見えない季節、 車窓から見える地面の水溜りの雨は どこか寂しくそして激しく降り続いて 朝まで止みそうにありません。
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