|
"RENEW!"
|DiaryINDEX
|past|will
|BBS
|rui|MAIL
秋の澄み切った濃紺色の夜に 粲粲と降りそそぐ月光の下で 口ずさむのはセレナーデ。
その時によって 歌う曲は異なるのだが 誰かを想って歌うのは 切ない気分から 穏やかな気分、 そして涙が頬を伝う。
この歌が 誰かに伝わらなくとも 私の中で生き続ける。 そう今宵の月のように 私の中で輝き続けている。
喫茶店に入って 隣の若い女性が向かい側に座っている年配の女性に 話した内容が科白が 頭の中を巡ってしまったせいだろうか。
「人生の上で何時でも いい曲を大好きな人に 聞かせてあげることができないかもしれない。
結婚する人や恋人という人は その苦痛も味わってしまうけれど でもそんな疲害も乗り越えられる人だから だからまた演奏できるんです」
秋の実りの野菜が入った トマトスープを飲みながら 彼女の話を聞いた私は この気持ちを分かち合いたい人に話すべく お気に入りのセレナーデを 心で奏でながら家路を急いだ。
|