男性の仲居さんはとても背が高い人だったので、 珍しいものをみるように見つめてしまっていた私。 女性の仲居さんと考えていた自分を恥じた。 ところが この仲居さんはある意味やってくれた。 部屋食であったので二人でゆっくり夕食を食べて その後お茶を飲もうとしたが肝心のお茶がなかったのだ。 しかしお部屋に到着した時お茶飲んだはずで ポットはあるのに さっきあったはずのお茶づつみがない。 食事を用意したときに 仲居さんが他のものと一緒に持っていってしまったらしい。 受付に電話をしたら素早くお茶が出てきた。 「本当にすいませんでした」 仲居さんの額に光る汗が光っていた。 お布団を敷いて頂いてその後、 暫くしてノックの音が聞こえたので 「どうぞ」というと先程の仲居さんが立っており、 「あとでお腹が空いたら食べて下さい」 私にお皿を渡してそう言い残して帰ってしまった。 二人で暫く眺めてニヤニヤして 夜食の時間がとても楽しみになったのは、 胡麻粒が入っている大きなおむすび。 そのおむすびがとても彼らしくてあたたかった。