夕暮塔...夕暮

 

 

木犀の闇 - 2003年10月15日(水)

神去りて花の下闇は真靜かに香るまま深く天を仰げり



木犀の闇に立ち天を仰ぎ見れば 神去りしのちの夜も真靜か





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子供の頃、神送りと神迎えという行事があったのをこの時期になると思い出す。瞑目したまま神様をおぶって夜道を走る役目の子がいたりとか、今思うとかなりシャーマニズムっぽい怖い行事だった気がするけれど、あの地域の子どもたちは今もやっているんだろうか。

夜八時、木犀の大木の影はいっそう濃密な香りに満ちて、空を覆い尽くしそうな銀杏の枝ごしに見える空は不思議と明るい。私からは見えないけれど、どこかに月があるのだろう。神様がいてもいなくても、夜の底はこうやってひたむきに静まっている。


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