海風 - 2003年10月13日(月) 清らかな風は疲れたこの頬を過ぎて陸へと流れ波打つ ***************** ***** ** * 夢を表象した絵の一枚みたいに艶やかで美しい夕雲が通り過ぎて、海風の揺さぶる中を重い夜がやって来る。 「ウェルニッケはここだよね、だからあれは○かと」 同僚が側頭部を両掌で押さえて言うので、私は焦る。 「……そうか、しまった、間違ったかも」 「目のやつは?」 「視覚情報は右目左目の区別じゃなくて、刺激を受けたのが眼球の右半分か左半分かでどっちの脳に入るか決まるんです。だからあれは×で」 「あーー……」 もうお互いわけがわからなくなってきている。話す度に互いのミスを確認しては疲労する、もうやめようと思うのに止まらない。 へこんでいるところに友人からメールが届く、論文試験で落ちてしまった、先生にあわせる顔がないと書いてあるのを見て、なんて凄いタイミングなんだろうと思って半ば感心してしまう。 -
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