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みかんのつぶつぶ DiaryINDEX|past|will
![]() 花を花瓶に挿すと、やっぱり病室の匂いを思い出してしまう。 まるでその風景が唯一の思い出でもあるかのように。 そこにいる人々がどんなに苦しそうな顔をしていても、 そこに訪れる人々がどんなに悲しい想いを抱えていても、 そ知らぬ顔した花がそこにある。 でも、 だからこそ、その命あふれる美しい姿を見て、 病と闘う人々は一瞬の夢へと入る。 この私が挿した花で喜んでくれるのならば、 毎日毎日かかさず花を抱えてあなたの元へ行くでしょう。 たとえ綺麗だと声をかけてもらえなくても、 そっと傍らで咲き散ることの幸せを噛み締めるでしょう。 私のかわりにこの花を。 寂しくないようにこの花を。 明日また、必ず来るという証にこの花を。 そんな気持ちがあったなあ。 メッセージ、ありがとうございます。 うれしいね。幾つになってもうれしい。
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