みかんのつぶつぶ
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2003年09月02日(火)


花を花瓶に挿すと、やっぱり病室の匂いを思い出してしまう。
まるでその風景が唯一の思い出でもあるかのように。

そこにいる人々がどんなに苦しそうな顔をしていても、
そこに訪れる人々がどんなに悲しい想いを抱えていても、
そ知らぬ顔した花がそこにある。

でも、
だからこそ、その命あふれる美しい姿を見て、
病と闘う人々は一瞬の夢へと入る。

この私が挿した花で喜んでくれるのならば、
毎日毎日かかさず花を抱えてあなたの元へ行くでしょう。
たとえ綺麗だと声をかけてもらえなくても、
そっと傍らで咲き散ることの幸せを噛み締めるでしょう。
私のかわりにこの花を。
寂しくないようにこの花を。
明日また、必ず来るという証にこの花を。


そんな気持ちがあったなあ。




メッセージ、ありがとうございます。
うれしいね。幾つになってもうれしい。


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