みかんのつぶつぶ
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| 2002年06月21日(金) |
変人による変身の過程 |
グレーゴルの姿は、入院中の彼の姿と重なる。
なんともいえない読後感。 でも、嫌な気分ではない。
ある朝、 目覚めた寝床のなかで、自分が1匹の巨大な虫に変わっているのを「発見」する。
またいつものように日常が始まろうとする日常的な目覚めは、 実はまた違う日常の始まる始めだったとういうことか。
人間はそんなことの繰り返し。
ただそれだけのこと。
背中に刺さった林檎。 致命傷。 悲しいと想った。
たとえ明日世界が終わりであっても それでも私はりんごの樹を植える
そのりんごの樹を植えるという自分の行為によって、 少しでも終わりの日が延びて欲しいと想う願い。
願いは、かなった? 自問自答の朝。
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