みかんのつぶつぶ
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2002年06月15日(土) 父の日

「明日は父の日だよっ」


娘が何を思ったのか、めずらしく父親ネタを言い出す。


「まさか、私には関係ないわっ!なんて泣かないでよぉ」


ニヤニヤしながら私が言うと、
目を真ん丸くおどけた顔をして部屋へひっこんでいった。
そして、再び部屋から出てきながらキッチンにいる私の横を通りすがりに、


「よっ!未亡人っ!」


「・・・あらためて、何さ。」
思いっきり不審げな私。

「あのね、女の人は離婚して1年経たないと結婚できないんだってさー」

「へえー。なんで?」

「妊娠してる可能性があるかも知れないからだってぇ」

「ふうん。妊娠する可能性がなくってもなのか」

「うん。・・・って、なぜ私はこんなことを知ってるんだ。。。」
と、照れる娘。



「じゃあ、来年あたりに新しいお父さん連れてくるかなぁー?」

「そうだねえ、真田広之みたいなお父さんだったらいいよぉ」

「あはは。いやいや、もう結婚は面倒だからいいや」

「え"−っ!ひぇーん・・・面倒な結婚をして産まれた私が可哀相だー」

こらこら・・・・・・そうじゃなくって。
大体、これから恋愛をして結婚に至る道のりなんて考えたら、
面倒なことばかりが予想され、それだけで嫌になる。
それにその前に離婚しなくちゃいけないじゃないの。


好きなときにゴルフへ行って、気が向いたら遠くへ旅立ち、
その気になったら死んでくだけ。松の木枕にしてね。
もう、誰の死に顔も見たくないもんね。誰よりも先に死んでやるぅ



私は自由よー!



誰にも邪魔させないわっ







「でもさ、
学校から帰って知らない男の人が家にいたら、
私はすぐに荷物まとめて家出するね」
と、娘。にやにや。

「おー、お帰り〜とか言われて?」
私。にやにや。

「うん。微妙な年頃なのよぉ」
娘。笑ってるけど必死。



きっと、友達との会話に父の日ネタでもあがったんだろうねえ。
これから先、父親がいないという現実に直面することがたくさんあると思う。

うまく、乗りきれるかな。



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