みかんのつぶつぶ
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2001年05月07日(月)

主治医からの説明によると
寝てしまうのは、薬による副作用である。
通常脳疾患患者には、麻薬を使用することはあまりないという。
コンチンが10mg増えただけでも、大きな作用を起こしてしまうのだ。

抗癌剤は、残念ながら脊髄の腫瘍には効果がなかった。
しかし、小脳にある腫瘍には効果のあとが見えた。

腫瘍は複雑なのだ。

また、一刻の猶予もない事態だと
念を押された。

痛みをとるために、放射線治療に移行する。
夕方、放射線科へ診察に行った。

脊髄全照射を避け、腫瘍のみに照射する方針だ。
照射していない部分に新たな腫瘍が出てくる可能性は高いのだが
あまりにもリスクが高すぎるという。

頭部に照射した状況を、前医の放射線科と相談し
できれば明日から開始する。

ギリギリの線。
頭部照射の際にも頚椎にかかっている。
そこを重複してしまわないように確認するのだ。

マーキングをしてもらい、病室に戻る。

点滴には、ステロイドを再び大量投与。
増えたコンチンも、一定してきたらしく
夕食の時間からやっと、元気になってきた。

泌尿器科からは、感染を防ぐための抗生物質が処方された。
前立腺に炎症があるため。

白血球も著しく減少しており
明日にも、個室に移るようになるであろう。

左足も、とうとう力が入らなくなり
立ちあがることが、できなくなった。

新たな闘いが
また始まるのだ。


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