みかんのつぶつぶ
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どうしてこんなに苦しめるのだろう。
少しづつ少しづつ・・・
身体が利かなくなってゆく様を 本人に思い知らせるように・・・
精神も現実から離れている。
今日は、朝からバッチリお目覚めモードで 朝食にでた納豆も、美味しくいただけたようだ。
「うん、朝ご飯は看護婦さんと一緒に食べた」
付き添ってもらわなければならない状態を 一番不本意に感じている筈だ。 それをなんとか前向きに、方向転換した考えで保ちたいと思っているのだろう。
「暇だから、一服しに行こうか」
簡単に身動きできれば、何てことはないこと。 だが、左足は力尽きて立っていることは出来ず、 点滴の管と尿の管に繋がれた身体を動かすことは、容易な作業ではない。
この状態を受け入れて、慣れてくるまでに しばらく私の辛抱の日々が始まるのだ。
整腸剤の作用で、軟便が止まらない。 体勢を変えただけでも出てきてしまう。 オムツを履いてはいるが、始末に追われてしまう。
オムツをつけられ、尿に管を入れられ、車椅子での移動。 この状態を切なく感じてしまったら、 どうにもならなくなってしまう。
経過を把握し受け容れることしか いまの私には、できない。 きっと治る…そうは思わない。 生きている。 ただそれだけだ。 もう目をそらすことは許されない。
いつ死んでもおかしくありませんよ・・・
・・・・・・・・・・ じゃあ、もっと楽にしてあげて下さい。 身体を全部動かすことができるようにしてあげて下さい。 食べ物も美味しく食べられるようにしてあげて下さい。 お願いします。
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