みかんのつぶつぶ
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2001年05月06日(日)

今朝も電話がかかってこないから、きっと眠っているのだろうと思っていた。
病室につくと、案の定眠っている姿にガッカリしたとたんに、ギョッとした。
尿の管が布団から出ているのだ。

茫然と立ち尽くす私にそっと
看護婦さんが声をかけてきた。
どうやら尿の出が悪くなってしまい、膀胱の形がわかるほど溜まっても出てこなくって
朝9時に急遽入れたということらしい。

夜は、尿意があって尿瓶をあてても出なくって
それで1晩中苦しみ、ほとんど寝ていないという。

ああ・・・・・
とうとう一番嫌がっていた事態になってしまったのかと
がっくりだ。

「死ぬ前には、身を軽くして逝くんだって」

母の言葉を思い出した。
父が亡くなってから、そんなことを話していたなぁと。

3日の日に浣腸をしてもらい、お腹が軽くなって良かったと喜びお風呂に入り、
それからだ・・・眠りに入ってしまったのは。


疲れたんだね。
言葉には出さないけど
どうしても動かない左腕に、
絶望を感じていたよね。

仕事に戻りたいよね。
仕事が気になるよね。
忘れられたくなくて、
焦っていたよね。


頭の中が真っ白になるという経験。
初めてだ。


みかん |MAIL

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