| 2005年03月06日(日) |
マネもできないのか? |
最近思うに、なんでFateみたいなゲームが出ないのだろうか? 月姫みたいなゲームは同人ならいくらか見受けるのだけど、Fateみたいな内容でFateみたいなクオリティーのゲームを他に見たことがない。 それがすごく疑問。
例えば、僕が最近見た中でよかったと思うのが新海誠の「雲のむこう、約束の場所」なんだけど、これでも同じ事を思う。 なんで新海みたいなアニメを作る人間が出てこないのだろうか? はっきり言って特殊な技術も機材も必要ないのに、なんで真似できないのだろうか。
この業界が抱えている問題はそこにあるような気がする。 著作権を侵すのではなく技術を盗むこと。 作品を発表してしまった段階でもはや技術や手法の流出は免れない。 それを防ぐには特許取得や使用に契約が必要な特殊な機材を作る必要がある。 つまり、ゲームの技術流出を防ぐためにプレイステーションのゲームなどは開発環境の取得にロイヤリティーが必要となる。 コンシューマーゲームの開発にロイヤリティーが発生するのは、ハードを開発した企業が自社の利益を守るためにソフトを含めた環境を統制しようと努力しているからだ。
しかし、ゲームやアニメにハードの制約はない。 ウィンドウズのソフト開発にマイクロソフトへのロイヤリティーは必要ない。 Fateのようなファンタジーノベルを作るのにTYPE-MOONにロイヤリティーを払う必要はない。 パソコンやAfterEffctsは誰にでも現実的に購入可能な機材だ。 それなのにどうして誰もTYPE-MOONや新海誠の真似をしないのだろうか?
彼らは同人やインディーズに新たな可能性があることを示した。 これはチャンスなのにどうして誰も後を追わない? なぜ二番煎じで金儲けを企まない?
これに対して僕なりの回答を提出すると、たぶんゲーム業界人は怒る。 特にPCゲームを作っているクリエイターの人たちは怒る。 僕が思うに現在のゲーム業界、特にPCゲーム業界はFateをコピー出来るレベルにないのだろう。 つまり、お手本があっても基礎技術が低くて真似できないのだ。 もちろん、人それぞれ向き不向きがある。 しかし、業界全体でみれば真似できる人間がいてもいいはずだ。 それが現れないのなら、それはいないと考えるほうが妥当であろう。
そう考えると、僕はメジャーを目指すべきだと思ってしまう。 エロゲーをやってたのではそのうち飯を食うことすら難しくなりそうだ。 ちゃんとメジャーを目指して、コンシューマーゲームを手がけたりライトノベル作家にならないと順調な収入増は見込めない。 社会人として増収の見込めない業界にはいられない。
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