予定調和の栄光

三橋達也が亡くなった。遺作はよりにもよって
ウタダ夫の「キャシャーン」だった。
ああ、報われない、報われない。
アダムスファミリーのお父さん役を演じたラウル・ジュリアの遺作が
あのインチキ映画「ストリートファイター」だったように報われない。
せめて人生の最後の花道くらいはまともに歩みたいものである。

さてさて、今日は音楽の話。
といっても、正確には音楽の話ではない。
というのも今日のターゲットは高額長者番付で音楽業界トップの
化粧品屋の息子でもなければ
CDの売り上げが激減したのに
何故か2位に入っている改造人間でもない。
今日の犠牲者は、そう、NEWSだ!
ハイ、このジャニーズの新しいグループは
私自身も最近まで知らなかったのですが、
とりあえず今日はちょっとおかしいと思ったことがあったので
言わさせていただきます。
そもそも音楽業界の話でジャニーズに関しては
嫌言を言わないようにしてきました。
だって彼らはアーティストではなくアイドルなんだもん。
アイドルとアーティストはCDを出す環境が明らかに違う上に
アーティストとして憚られる行為でもアイドルの場合は
事務所の意向には逆らえないし、そもそも購買層が
アーティストの場合と違うので真っ向から批判しても意味ないんです。
それこそ動物園の動物に人道を説くような
無駄な行為なので取り上げてなかったのですが、
今回のオリコン初登場1位の快挙という報道には
いささか疑問が残るのであえてとりあげるのです。
そもそもこの売り上げ1位というのは
前々から目に見えた結果だったのですが、
いかんせん売り方がいただけない。
というのもこのNEWSのCDは初回版と通常版を違う仕様にし
初回版は特典をたくさん付けてお得感を出しておいて、
通常版は初回版に入っていない曲を1曲ボーナストラックとして
追加するという売り方。まぁ、これはよくあるやり方ですな。
ジャケットを違う写真にして売ったりとかそういうのと同じですが、
ボーナストラック付きが少し厄介なところ。
これでファンは確実に初回版と通常版を買っちゃいます。
でも、お金の無い中学、高校生は仕方ないので我慢してどちらで妥協します。
ところが、ここから先がレコード会社の悪質なところ。
な、なんと初回版と通常版の両方を買って応募の資格がもらえる
応募特典が付いているのです。
これはファンに「両方買え!」と言ってるようなものですね。
お金の無いティーンエイジャー相手に鬼のような商売の仕方です。
確かにジャニーズのファンはおばちゃんも多いですが、
主力は年端もゆかない女の子たちなのは間違いありません。
そんな女の子たちの数少ないお小遣いで暴利を貪るのは
正直どうかと思うわけです。
私はティーンエイジャーの時にCDは欲しいけどお金が無いという
とてもひもじい思いをして、ラジオでどの曲が
買っても損をしない良い曲かどうかを吟味してほどなので
余計にこのような悪質な売り方には憤懣やるかたないのです。
そこまでしてオリコン1位の話題が欲しいのでしょうが、
こんな売り方を見る限りでは消費者として
購買に関する考え方を改めなければなりません。
これでは阿呆の極みではないですか。
ジャニーズのファンがそんな真面目な考え方を
するかどうかはともかくとして、
これは対岸の火事ではありません。
音楽業界に限らず、消費者として関わってくる問題です。
限定品などの表面的なまやかしに惑わされず、
何を買うべきかをしっかりと捉えられる賢い消費者にならなければ、
共産主義者ではありませんが搾取されるばかりになってしまいます。
2004年05月18日(火)

Dag Soliloquize / tsuyo