サボテンは歌う。

2004年07月24日(土) 京都旅日記��

▼保津川下り

気合いを入れて(私たちにしては)早起き。
早速今日も嵯峨嵐山駅へ。
ここからトロッコ列車に乗り換えて保津川を船で下るのだ。
これもN子さんが教えてくれたもの。
京都と言えば寺社仏閣巡りしか頭になかったのでこんなアウトドアなイベントも
出来るのかとちょっとびっくりした。

トロッコ列車は保津川沿いを山奥に進んでいく。
途中景色のいいところでは、急に列車が停車して「ここで右を見て下さい」なんて
アナウンスが入ったり、ガイドさんが写真を撮りに来たり(1枚1000円で販売)、とっても
観光客仕様になっていて楽しい。

トロッコ列車を降りた後、バスで乗船場まで移動。
船のチケットは既にトロッコ嵯峨駅で買ってあったんだけど、実際に乗船するのは
早い者勝ちみたい。
結構混んでいたけど、さくさく移動したせいか割とスムーズに乗船できた。

船は3人で漕ぐ手漕ぎの船。
1列4人座れる椅子が6列並んでる。
ディズニーランドのスペースマウンテンやスプラッシュマウンテンではいつも
なぜか最前列にならない私たちなのに、この日は偶然最前列に座れた!

船を漕いでくれるのは、若者、中年、年配の男性3人組。
でも実際に漕ぐのは1人だけど、残りの2人は船の舳先と後部で
それぞれ竹竿を川にさして方向を定める役目。
どうしても漕ぎ手が1番大変そうに見えるのだけど、これをほとんど
年配の人がやっていた。
あまりに大変そうなので若者が替わってあげればいいのに・・・と思ったけど、
あれが彼らなりの役割分担なのかしら?
中年の人はいかにも「関西人」って感じの人で最初から最後まで
冗談ばっかりで圧倒された。

この保津川下りはずいぶん歴史が古いらしい。
今は川を下った後は、車でまた船を上流に運べるけれど、昔は
何時間もかけて手で押して運んでたとのこと。

最初のうちは川幅が広く、流れもゆっくりだったのでのんびりしていたけど
次第に川幅が狭くなってきて、流れも急になり、結構な迫力。
水しぶきが飛んで服が濡れたけど、むしろ涼しくなって気持ちよかった。
それに川の上を強い向かい風が吹いていたので日差しは強くても
あまり暑さを感じなかった。
でも船を漕ぐ方にしてみれば、向かい風は苦しいんだって。それはそうだなあ。

川の至るところにセキレイがいたり、1度は蛇がにょろにょろと泳いでいたり
(蛇が泳ぐのなんて初めて見た!)すっかり自然を堪能。
京都の中心からあまり離れていないのにこんなに自然が残ってるなんてちょっと感動。

結局1時間40分くらい船に乗っていた。
水嵩が多い時は1時間くらいで下っちゃう時もあるらしい。
やはり猛暑で雨がないからちょっと水が少なめだったみたい。


▼嵐山散策

陸に上がるとやはり猛暑。
じりじりと日差しが強くてぐったりしちゃう。

ちょうど昼時だったので、嵐山公園の中にあるおそば屋さんで昼ご飯。

食後、渡月橋を渡り、昨日既に見た天龍寺の横を通って野宮神社へ。
この途中で日傘を売ってる店をとうとう見つけて早速購入。
今まで日傘なんて一度も使ったことなかったけど、この暑さじゃあ使わざるを得ない。
日傘を差した途端、かなり楽になった。
これが文明の利器ってものか・・・。

竹林を抜けて野宮神社へ。
ここは恋愛の神様を祀ってるらしく、若い女性に人気の神社。
お守りも他では売ってないようなかわいいものが多くて目移りしてしまった。
この神社に来たのは、お守りを買いたいのもあったんだけど、こういう神社なら絶対に
絵馬がおもしろいだろうと読んだから。

ありました、ありました。
読み通りというか何というかすごい絵馬の数々。
恋愛関係だけあってものすごい。
かけてあるのがほぼ女性の書いた絵馬なことも怖さに拍車をかけているような。
男性のって「彼女がほしい」とか単純なのが多いけど、
女性のは「○○と結ばれますように」とか相手の実名入りで書いちゃってるのが
多いんだもん。
なぜ実名を書く?
中でも1番怖かったのは、「また必ず○○(名字と名前)に巡り会い、今度こそ、
お互い信じ合い支え合って生きていきたい」と自分の住所氏名つきで書いてあったやつ。
異様に達筆で絵馬全体に書かれてたところも気合いが感じられて恐ろしかった。

それにしてもどうして皆こんなに赤裸々に絵馬に自分の心の丈をぶつけるんだろう?
そういう人たちって他人が自分の絵馬を読むことは想定していないのかなあ。
世の中には「絵馬ウォッチング」を趣味にしてる人もいるのだと教えてあげたいけど
教えてあげない。
楽しい絵馬がなくなったら楽しみが減っちゃうからね!


▼仁和寺

嵐山は5年前にも見たので、今回は早めに切り上げて京福嵐山線で仁和寺へ。
そう言えば、こっちで言うパスネットって、関西では「スルッと関西」という名前になってる。
(蛇足だけど、携帯を入力予測機能付きの携帯に替えた時に「する」って入力したら
いきなり「スルッと関西」って出てきたのにはびっくりした。)
このスルッと関西、パスネットと同様JRは使えないんだけど、バスで使えるのでとても便利。
しかも色んな駅で様々な絵柄のが売ってるので旅の記念になるし、
今回の旅行でも何枚も使った。

さて、仁和寺と言えばやっぱり「仁和寺にある法師」。
というか、それくらいしか仁和寺に関する知識がない。
でも入り口の看板に「兼好法師ゆかりの寺」と書いてあったので、
やっぱりこの認識は一般的なものなのかな?
ちなみに、兼好法師の名前はこの入り口の看板以外では全く見かけなかった。

想像していたよりずっと大きな寺だった。
拝観している人もあまりいなかったのでのんびりできた。


▼竜安寺

仁和寺の次は竜安寺へ。
徒歩で移動したので暑くてばてた。

竜安寺は中学校の修学旅行で1度見たことがあったけど、記憶よりもずっと小さかった。
もうちょっと広いイメージだったなあ。

こちらは仁和寺よりは人が多かった。
外国人もたくさん。

「京都の桜」「京都の紅葉」という2冊の写真集が売っていてあまりに美しかったので購入。
やっぱり混んでいるのには目をつぶって一度は桜や紅葉の季節に京都に行ってみたい。


▼素夢子で夕食

竜安寺からバスで京都中心部へ移動。
道が混んでて結構時間がかかった。

疲れたのでいったんホテルに戻ることにする。
ホテルに戻る途中、明日着るカットソーを1枚買った。
こんなに暑いとは思っていなかったのでサマーセーターなんかを持ってきてたのだ。
でもそんなのを着て歩き回れないと思い、必死に探したらちょうどバーゲンで
安くてかわいいのがあって一安心。

道を間違ってとんでもない方向に行ってしまったりしつつ何とかホテルに戻る。

そして8時に再度ホテルを出て夕食を食べる場所を探しに行く。
三条通りに色々店があったなあと思って行ってみると、なんとお祭りをやっていた。
祇園祭は先週終わったはずだと思いきや、今日まで一応お祭りだったらしい。

道に転々と小さな灯籠が置いてあってきれい。

食事は悩んだ末、「素夢子(そむし)」という名前の韓国風喫茶で食べることに。
昨日店の前を通った時からおしゃれな感じだと気になってた店。
ゆず茶などの韓国茶を出すお店なんだけど、どうやら食事もあるみたいなので入ってみた。

中は少し暗めの照明で、インテリアも凝っててすごく雰囲気がある。
私はパジョンのセット、K氏は冷麺のセットを頼んだら、どちらもめちゃくちゃおいしかった。
飲み物(私はスジョンカというニッキ系の冷たいお茶、K氏は高麗人参ジュース)も
おいしい上に健康的でなんだかとっても気に入ってしまった。




食事の後、三条通りに出てみると、ちょうど御輿が通るところだった。
馬に乗った神主さんみたいな人もいたりなかなかおもしろいものが見られた。


・・・それにしてもあまりに盛りだくさんなのでまだ旅行に来て2日目っていう感じがしない。
でもこれだけ充実してるのも、N子さんに色々アドバイスをもらったからだろうなあ。

何事にも先達はあらまほしきことなり。


《今日の歌》

炎天下で川下りをして詠める歌

 吹きすさぶ 風を切り裂き 行く船の 櫓を漕ぐ翁の 強き腕よ
                         (かいな)

(ぎらぎらと照らす太陽の下保津川下りをしている強い向かい風が吹いてくる。
こんな風の中、船を漕ぐのは若者でも中年でもなく1番のお年寄り。
亀の甲より年の功だとしみじみ思ったことよ)


絵馬を見て詠める歌

 野宮の 鈴なりの絵馬に 映された 女の情念 いとおそろしき
(ののみや)

(野宮神社で絵馬ウオッチングをしていると、相手の名前や自分の住所まで
明示した絵馬に混じって、担任の教師の名前や学校名まで書いた
女子高生の絵馬もあったりして、もはやプライバシーもへったくれもないことが
何ともあさましく、背筋の凍る思いがすることよ)


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