日々、ポケットへつめこんでおいたこと。
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少し前に、タカシマヤのエスカレーターで、上へいくときか下へ行くときか忘れたけれど、その途中に、催事場のチラシが貼ってあったりしますよね。それを何気なく移動しながら見ていたら、ぼんやりしていたわたしに、パッとびこんできた絵がありました。それはその時タカシマヤで行われていた、熊谷守一展のポスターでした。 わたしはこのひとのことを全く知りませんでした。ただ、その絵が通り過ぎざまに目に入って来て、わぁ、と思ったのです。なんともゆったりとした、静かな線と、少ない色で描かれた蝶や、果物、猫。それらは単純というか、飾らない、余分なもののない、それでいて、とてもやさしく、あたたかいのです。 ポスターには、長いひげの、瞳のやさしいおじいさんの写真もありました。この人が描いたのかぁ。ふぅん…ちょっと気になるな…。観たいかも…。エスカレーターに乗りながらそんなふうに思っていました。
しかし結局その展覧会には行けませんでした。気にはなっていたけれど、やっぱり全然知らない分、まぁいいか…で終わってしまったのです。
それが前回の『日曜美術館』、熊谷守一の特集じゃありませんか?! あ!この人!と気付いたわたしはビデオを撮りました。どんなひとなのか知るチャンス! それで昨夜、やっと観たのです。そしたら、あぁ!タカシマヤの展覧会、やっぱり行けばよかったー…と後悔の嵐が、わたしに吹きすさびました。 熊谷守一の作品を観ていて思ったこと。 わたしたちは余分なものに支配されすぎているのかもしれないなぁ。 本当はなんにもいらない、ただ、あるがままの姿でいくことこそが、生きているってことで、それがいちばん美しいんじゃないかなぁ。 熊谷守一の絵は、日常に見えるそういった美しい姿、いちばんシンプルで強い、生きる姿、を、やさしくていねいに切りとって描いているように思います。だからこんなにもあたたかいし、それらをじっくり見つめ続ける熊谷守一の瞳も、すごく澄んでいるのだろうな。 わたしは雑念ばかりだし、自信もないから、いろいろかわいこぶったり、こういう日記を書いたりして、うるさい醜い人間だなっておもいます。だからずーっとぶさいく。何をしたってわるあがきなのでしょう。ちっちゃいちっちゃいなぁ。
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