よるの読書日記
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| 2006年07月16日(日) |
いつか体重計から転げ落ちるとしても |
『いつか記憶からこぼれおちるとしても』<江国香織/朝日新聞社> 今度は逆に女子高もの。連作短編。 江国香織の描く女子高生はやっぱり江国香織の中の女だなあ。 当たり前か。妙に達観してるような、それでいて訳のわからん理屈で トリップしちゃうところ。主に恋愛関係。
でも女子高特有のいやらしさ(女子高行ったことないけど)が 端々に出てきてそうそう女社会ってこんな感じ!と思いましたよ。 それにまあ江国香織の小説で 「超偉くない?」 なんて台詞が出てくるとは。妙に新鮮。
最後の太目の女の子のネガティブさが怖かった。マグマの如く負の感情が 湧くのも十代ならではかも。私は恨み張とか復讐日記とかつけたことは ないですが。 わかってるのに食べちゃう、ストレスで食べちゃうというのもわかるのよ。 すっごく。なのに見た目でどんくさそうに見られたり何言っても 傷つかなさそうに思われたり、自分でもひどいこと言われたと感じてるのに へらへらしてしまって自己嫌悪も重なったり。 私は本当に恨み張とか復讐日記とかつけたことはないですが。愚痴はたれるが。
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