よるの読書日記
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『源氏供養』下<橋本治/中央公論新社> 橋本光源氏の、悪い男の一人称にくらくらしていた高校時代。 考えてみればこれが現実の殿方に目をやるきっかけを 失わせた原因の一つと言えないことも……まあいいか。 あまりに光が強いと、目映くて何にも見えなくなってしまうのです。
書いてあることも煽情的で素敵です。 女は悪い男が好きである、と言うのを『白い巨塔』などを 例に親切に解説してくれてます(笑)。 そして、悪い男の破滅も好きなのだと。ほほほ。 平安時代には男色はないとかね。 輝く日の宮と光の君とはどっちが美しいかとか。 『窯変源氏』の作中の和歌についてのご苦労などにも触れられてます。
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