よるの読書日記
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『女王と海賊』<茅田砂胡/中央公論新社> 女王、海賊王、天使に狼、殺し屋に銀幕の妖怪、意志のある 宇宙船、もう何でもありなこのシリーズ、実は私が一番 応援しているのはメインキャラクターの中で一番の普通人、 ダン船長だったりする。 もう他の人たちは凄すぎてあんたら自分の思うように いきたらええわ、てなもんで感情移入できませんが、 彼は正直気の毒な面も多いと思う。 イヤじゃないか?この間まで確かに男だった筈の奴が どういうわけだか女の身体になってあまつさえわが家に 入り込んで妻の忘れ形見を母親代わりとなって養育する状況。 おまけに絶世の美人だったりする場合。 大体母親が早死にだった場合 「あーお母さんは病弱で儚い人だったんだなー。」 と思うだろう!普通に。
それが……(笑いすぎで涙が出てきた)。 冷凍睡眠から甦った母親は自分より長身の女丈夫、 父親は自分が子供の頃から尊敬してきた伝説の存在で 余談だが義母はいつまで経っても若さと美貌をキープしまくり、 もう何が何だか天地ひっくり返りまくり? って感じ?(反疑問形で読んでください。)
さらに子供らしくない子供達がうようよ自分の部屋に 入り浸り。不孝のどんぞこなダン船長。 彼は彼なりに一生懸命やってきたのにねぇ……。
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