よるの読書日記
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2003年11月23日(日) 頑張れ、息子

『女王と海賊』<茅田砂胡/中央公論新社>
女王、海賊王、天使に狼、殺し屋に銀幕の妖怪、意志のある
宇宙船、もう何でもありなこのシリーズ、実は私が一番
応援しているのはメインキャラクターの中で一番の普通人、
ダン船長だったりする。
もう他の人たちは凄すぎてあんたら自分の思うように
いきたらええわ、てなもんで感情移入できませんが、
彼は正直気の毒な面も多いと思う。
イヤじゃないか?この間まで確かに男だった筈の奴が
どういうわけだか女の身体になってあまつさえわが家に
入り込んで妻の忘れ形見を母親代わりとなって養育する状況。
おまけに絶世の美人だったりする場合。
大体母親が早死にだった場合
「あーお母さんは病弱で儚い人だったんだなー。」
と思うだろう!普通に。

それが……(笑いすぎで涙が出てきた)。
冷凍睡眠から甦った母親は自分より長身の女丈夫、
父親は自分が子供の頃から尊敬してきた伝説の存在で
余談だが義母はいつまで経っても若さと美貌をキープしまくり、
もう何が何だか天地ひっくり返りまくり?
って感じ?(反疑問形で読んでください。)

さらに子供らしくない子供達がうようよ自分の部屋に
入り浸り。不孝のどんぞこなダン船長。
彼は彼なりに一生懸命やってきたのにねぇ……。


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