よるの読書日記
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| 2003年11月14日(金) |
愚かな純愛か、儚い悲恋か |
『蜻蛉』<若合春侑/角川書店> いきなりの旧仮名遣い。この作家さんはパソコンに オリジナルの用語を死ぬほど登録しているか 手書きで書いているかに違いない。
現代で同じ目に遭ってる女性がいたらよっぽどおばかさんか 相当運が悪いかだと思いますが、時代設定だけに 「不幸で数奇な運命に翻弄されるヒロイン」でも まあ無理はないかという気がいたします。 うまい話にほいほいついて行くのはどうかと思いますがね。 これで監禁されて性的に苛まれてって、おいおいおい。 そーいう話なんかい。最後にちょっと愁嘆場っぽいものが 設けてありますが、そうでなかったら騙されて SM小説を読まされたような気分になったことでしょう。
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