よるの読書日記
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和泉流 仲の悪さも お家芸 よる
『太郎冠者を生きる』<野村万作/白水社> おっと、思わず詠んでしまったよ、ふふふ。 萬斎様への愛が嵩じてこんなものまで読んでしまいました。 狐役者とも呼ばれるお父上・万作様のご本でございます。 初代萬斎(万作氏、十九世宗家らの祖父にあたるお方)の ご苦労話もあるのですが、公演の日に頼んでおいた同じ流派の 助っ人が来なくて能楽の人たちに助けてもらった、なんて エピソードも。昔からいがみ合ってたんですね……。
本業は狂言だけど、いろんな分野にチャレンジする、というのは お父様の代からの役者魂なのですね。 一度は狂言の道からはみ出して、外の世界から眺めても やっぱり狂言はすごいんだと気づいて戻ってきてるというのも 大きいと思う。
蛇足ですがタイトルはたろうかじゃ、と発音してください。 ちゃんとそれで変換できます。賢いぞパソコン。
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