よるの読書日記
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『陋巷に在り』13 <酒見健一/新潮社> 最終巻のようです。最後の一行まで、えっこれで終わりなの? って思いましたが、そういう終わり方でいいのかも。 顔回という人は孔子の最愛の弟子であり、まあ早世して 相当師を嘆かせたというのも有名な話で何度も作中でも 触れられていたわけでありますが、んー。 最近挙動不審ね、でもまだ言わないで……と 「恋人に別の女ができて別れを告げられる三十分前」 みたいな覚悟の決め方していたら 「田舎の老母が倒れて、医者は長くないって言ってる。 せめて安心させて逝かせてやりたいんだ……。」 と言われた長すぎる春のOLの気分であります。 何言ってんだか。
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