よるの読書日記
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『あやかし』<高橋克彦/双葉社> 英国から舞台が始まるこの物語、はっきり言って作者の 想像力炸裂なお話です。 かぐや姫はエイリアンだったとかまあそおいう感じ。 スケールの大きさに 「んな、だらな〜。」と富山弁で突っ込みを入れつつも トンデモ小説扱いして放り出さずに済んだのは、やはりこれも 作家の筆力というものですかねぇ。 英国で遭遇した怪異、東北の旧家に伝わる奇妙な言い伝え、 謎の天変地異。要所要所はおいしいのですが、全部入ると 欲張りすぎてる気もしないではない。 ワタシは鈍感なので、エグイ描写とかたいてい平気なのですが、 異形の存在が人皮被るというのはさすがに鳥肌立ちました。 何だか質感とか異臭まで想像しちゃった、ぐえ。
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